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転職して新たな仕事に就いたら、自分の実力を存分に発揮し、周囲の期待に答えるためにも、いち早く成果を出そうとするものだ。しかし、やり方を間違えれば、たとえ成果を上げられたとしても、周囲から厳しい目を向けられかねない。新たな環境では、目標を達成したかどうかではなく、どのように達成したかが問われるからだ。関係構築に努め、事業について学び、仕事の進め方を理解することが欠かせないと筆者は指摘する。本稿では、特にミドル世代が転職する際、新しい仕事にスムーズに移行するための5つのステップを紹介する。


「10年も楽しく働いてきた、居心地のよい職場を去ることなどないだろう」と、ビルは思っていた。ところが、ある企業から受けたオファーがあまりに魅力的だったので、転職を決意した。決断した後で、ビルはふと不安になった。何しろ、新しい仕事に就くのは10年振りなのだ。

 そこで『ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー』を読み、迅速に影響力を発揮することが大切だと学んだ。そうしてビルは、入社後ただちに問題解決に取り組み始めた。

 着任から2週間で、ビルはすでに一つの問題を解決した。これが最初の成果である。

 しかし、同僚の態度が妙によそよそしいことに気づいた。上司は、ビルにペースを落としたほうがよいとそれとなく助言したが、彼の仕事に対するアプローチやスタイルに不満の声が上がっていることには触れなかった。最初の成果として、目標を達成したかどうかではなく、どのように達成したかが問われることを、ビルは理解していなかったのだ。

 新しい職場では、最初の数週間であなたの第一印象が決まる。その印象は、いったん形成されると簡単に変えることができない。本稿では、新しい仕事にスムーズに移行するための5つのコツを紹介する。特に、久しぶりに転職するプロフェッショナルに役立つはずだ。