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いまやコラボレーションを前提としない仕事はほとんどなく、コロナ禍でその機会は増大した。その中には有用なコラボレーションもあるが、本来は不要な連携も多く含まれ、それが仕事のパフォーマンスやウェルビーイングの低下を招いている。本稿では、非生産的な行動を回避するために、コラボレーションが行きすぎている人によく見られる思い込みを紹介する。


 私たちが職場で行う活動のほぼすべてが、コラボレーションを要するものだ。

 コロナ禍の前、多くの人が週の勤務時間の85%以上をコラボレーションに費やしていた。メールに返信したり、インスタントメッセージのやり取りをしたり、会議に出席したり、そのほかのコラボレーションのツールやスペースを利用したりしていたのだ。

 このような活動に割く時間は、コロナ禍の中で増え続けている。さまざまな形態のハイブリッドワークへの移行が進み、この傾向に終止符が打たれる兆しはない。

 ここでのジレンマは、チームワークとコラボレーションに関する古い常識によって、誤ったコラボレーションが大量に実行され、仕事のパフォーマンス、健康、そして全般的なウェルビーイングが低下していることだ。

 筆者はこの10年間、コネクテッド・コモンズの仲間たちとともに、今日の密接なつながりを前提とする仕事の世界で成功を収めている人々――仕事でトップレベルのパフォーマンスを上げ、新たな可能性を切り拓いている人たち――がどのようにコラボレーションを実践しているのか定量的に調査してきた。

 その結果、大きな成功を収めている人たちはネットワークの規模が大きいわけでなく、ネットワークの効率性が高いことがわかった。同僚たちと比較してより意識的にコラボレーションを行うことで、ネットワークの効率性が18~24%高かったのだ。

 筆者らが、成功を収めている600人以上の男女にデプスインタビューを行ったところ、彼らは3種類の行動を実践することで、効率的なコラボレーションを実現していることが明らかになった。

・自分の思い込みを特定し、問い直す。拙速なコラボレーションに歯止めをかける。
・規則的に仕事を行うことで、非生産的なコラボレーションを防ぐ。
効率的なコラボレーションを行うために、行動を改める

 これらの中で特に重要なのは最初の行動、すなわち自分自身と自分の役割に関する思い込みを問い直すことだった。問題の半分以上は、この点に関連する。ここで言う「思い込み」とは、自分を他人にどう見せたいかという点に関して、自分自身の中に深く根を張り、批判的な検討が十分になされることのない、欲求、ニーズ、期待、恐怖心などを指す。

 たとえば、他人の力になりたいという欲求があると、頼まれてもいないのにプロジェクトに参加したり、意見を述べたりしかねない。地位を守りたいというニーズがある人は、コラボレーションの要請を受託しやすいかもしれない。恐怖心を抱いているために、自分には十分な対応ができないとわかっていても、コラボレーションの要請を拒めない人もいるだろう。

 行きすぎたコラボレーションを改善するための最初のステップは、その引き金を引いている内的要因に目を向けることだ。以下の言葉がどの程度当てはまるかを検討し、自分が警戒すべき思い込みについて考えてみよう。