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コロナ禍は数々の混乱をもたらし、従業員はいまも世界規模の集団的トラウマや悲嘆と戦っている。それゆえに疲労が蓄積し、思考力や集中力が低下したり、視野狭窄に陥ったりしている人がいるかもしれない。リーダーは、自分の振る舞いで彼らの不安を増長させることがないように、新たなスキルを習得し、それを実践する必要がある。本稿では、健全な対処メカニズムを培い、不健全なメカニズムを避けるためのステップを紹介する。


 最近、顧客がいつになくいら立っていると感じたことはないか。メールを送った相手から、いつまでも返事が来ないということはないか。友人や同僚が、驚くような転身を果たしていたりしないか。あなた自身、重要な会話中に集中が途切れた経験はないだろうか。

 これらの行動はそれぞれ異なるように見えるが、いずれもコロナ禍が3年目に突入した現在において、抗うことのできない状況に対する反応だ。ほぼすべての人が、誰か、もしくは何かを失った。それは仕事や人間関係かもしれないし、心の平穏かもしれない。そして、コロナ禍に終止符を打つという希望は打ち砕かれたままだ。緊急事態は脱したものの、私たちはまだ危機的状況にある。

 リーダーはセラピストではなく、そうなろうとすべきでもない。しかし、従業員が世界規模の集団的トラウマや悲嘆に対処しようと戦っている中では、リーダーとして新たなスキルを身につけ、実践しなければならない。

 健全な対処メカニズムを培い、不健全なメカニズムを避けるためには、いくつかのステップを経る必要がある。従業員がプレッシャーの中で引き起こしがちな失敗を回避し、彼らがすでに抱いている不安をあなた自身が増長させることのないよう、リーダーとして対処しなくてはならない。