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組織はさまざまな試行錯誤を経て、ようやく真にハイブリットな働き方に移行しようとしている。しかし、過去2年の経験を通じて従業員の期待が変化し、仕事のやり方が根本から変化したという事実をリーダーが受け入れなければ、成功を収めることは難しい。重大な転換点を迎える中でチームを成功に導くには、働き方に関する潮流を正しく理解することが欠かせない。本稿では、マイクロソフトの最新の調査報告書に基づき、リーダーが今後の方針を定めるために押さえておくべき5つのトレンドを紹介する。


 スタート時点では多くの失敗があったものの、組織はようやく真にハイブリッドな働き方に移行しつつある。この2年で訪れた多くの転換点と同じように、次の段階がどのようなものになるかは、組織によってさまざまだ。全面的にフレキシブルワークに移行する企業もあれば、2019年のコロナ禍前の状態に戻ることを要求する企業もある。

 このようにアプローチの違いはあっても、ほぼすべてのリーダーが現在、同じ問いを抱えている。柔軟性とウェルビーイングを重視する新たなトレンドは、一時的に振り子が振れただけなのか、それともニューノーマルの始まりなのか、という問いだ。

 マイクロソフトが毎年発表している調査報告書「ワーク・トレンド・インデックス」の最新版では、31カ国3万1000人以上を対象に実施された調査結果、リンクトインから得られた労働市場のトレンド、そしてマイクロソフト365の生産性に関する数兆のデータをまとめている。この報告書は向こう1年間のトレンドを見極め、従業員が真に求めているものを明らかにすることで、リーダーが今後の方針を定めるのを助けるものだ。

 この調査の結果、明らかになったのは、過去2年の経験が労働者の心理に消し去ることのできない傷跡を残したこと、彼らの期待が変化したこと、そして仕事のやり方が根本から移行を遂げたことだ。リモートワークも3~6カ月程度であれば、一時的な出来事として受け流すことができたかもしれないが、いまもなお共経験として続いているということは、かつてと同じ状態に戻るという選択肢がないことを意味している。

 私たちは重大な転換点にあり、これまでになくリーダーシップが重要になっている。新たなマインドセットを受け入れ、文化的規範を移行させるリーダーは、従業員と事業の両方の長期的成功を実現する軌道に上手に乗せることができる。

 とはいえ現在のように、ビジネス環境が次々と変化する状況に適応するのは、容易ではない。今回の「ワーク・トレンド・インデックス」は、リーダーが今後1年間、チームを成功に導く助けとなる5つの重要なトレンドを示している。