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キャリアの初期は、周囲に助言やサポートを求めることを躊躇しなかったはずだ。ただし、目標を達成するために支援を受ければ、サポートしてくれた人たちにアカウンタビリティ(結果に対する責任)を負うことになる。そしてキャリアで成功を収めるほど、自分の能力不足を露呈することを恐れて、この責任を回避するようになる。これは個人の成長を妨げ、キャリアプラトー(キャリアの停滞)を招く要因になりかねない。本稿では、アカウンタビリティから逃げることなく、目標達成を最優先する仕組みを構築するために、3つの戦略を紹介する。


 キャリアの初期、あなたは生きいきと仕事に向き合っていたことだろう。メンターや上司に助言を求めて、彼らの知恵を吸収することで手ごわい山を登ろうとしていた。

 しかし、仕事で成功を収めると下を見ることが怖くなる。山の頂上に立つのは、恐怖を伴う体験だ。そこから転げ落ちれば、失うものがあまりに多い。この段階になると、誰かに助けを求めることは学習体験ではなく、自分の能力不足を露呈する行為に思えてくる。

 成功すればするほど、人はアカウンタビリティ(結果に対する説明責任)を負わなくなる。誰に対しても責任を負わないというわけではない。「法務チームを率いる」「会社を取り仕切る」「部署を運営する」など、自分の目標が主観的なものになっていくのだ。この場合、どのような結果になろうと「ベストは尽くした」と言えてしまう。

 並行して、あなたのスケジュール表は「本来やるべきこと」ではなく、「やらなければならないこと」で埋まるようになる。たとえば、自分が付加価値をもたらせるとは思えない会議に出席することになり、真に効果的なタスクやプロジェクトのための時間を捻出することに苦労するのだ。

 このようにアカウンタビリティが低下し、「やらなければならないこと」が膨れ上がり、無能だと思われることに対する恐怖心が高まることで、キャリアプラトー(キャリアの停滞)に陥ることが多い。スキルを磨こうとする努力をやめれば、成長が止まる。実に単純な話だ。

 このような成功の罠を回避するために、どうすればよいのか。意志の力だけに頼るのではなく、自分の行動の結果に責任を負う仕組みをつくることが有効だ。

 本稿では、そのための方法を3つ紹介したい。