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先の読めない状況が続く中、自分の将来のキャリアに不安を抱く人は多い。しかし、不確実性が高まっているからこそ、衝動に駆られて退職・転職するのではなく、長期的な視点でみずからのキャリアを捉え直し、自分なりの優先事項を見極めることが重要である。本稿では、そのための4つのヒントを紹介する。


 新たな年を迎えて、自分のキャリアがどのような状況にあり、今後どうなるのかを考えるのは自然なことだ。

 企業は通常、年明けからの数カ月間で、報酬の変更や前年の業績に対するボーナスを従業員に通知する。また、後継者育成や会社の戦略に沿って、昇進や組織変更を発表する。そのため、この時期は喜ぶ従業員がいる一方で、キャリアに悩む従業員も存在する。

 しかし、2022年は仕事を取り巻く不確実性が続いているため、自分のキャリアにおける優先事項を理解し、それに基づいて行動することがより困難になるかもしれない。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生して以降、企業はいまなお、従業員のキャリアに影響を与える多くの要因を把握しようとしている。リモートワークの適切な方針の決定、正社員ではなく臨時雇用者の採用、「大退職時代」(グレート・レジグネーション)の風潮を食い止めることなどだ。

 最近の調査では、従業員の離職が依然として増加しているだけでなく、次の仕事が決まっていなくても会社を辞める傾向が強くなっていることが明らかになった。会社を辞めるにせよ、留まるにせよ、キャリアの安定性に影響があることは間違いない。

 このような変動が激しい状況では、自分のキャリアの方向性が失われるのではないかと不安に思うかもしれない。自分を取り巻く不確実性を乗り越えるだけでなく、それを将来の利益につなげる方法を見つけるために、4つのヒントを紹介する。