2012年5月号

新興国市場で勝つ組織デザイン

さらなる成長を目指す

ニルマルヤ・クマー

ニルマルヤ・クマー

ロンドン・ビジネス・スクール 教授

ファニシュ・プラナム

ファニシュ・プラナム

ロンドン・ビジネス・スクール 教授

新興国市場の急成長を受け、多くの多国籍企業はさまざまな新しい戦略を開発してきた。その一方で、組織構造の変化はあまり進んでいない。グローバルな業務を既存の組織のなかに無理やり押し込んでは、新興国市場の潜在可能性を発揮することはできない。特に中国やインドなどの新興国市場は、単に需要が生み出される場所ではなく、製品開発やR&Dにおける人材の宝庫ともなりつつあり、知的なリーダーシップも新興国市場へのシフトを考慮しなければならない時期に来ている。 こうした状況を踏まえ、本稿で筆者たちは、新たな組織デザインとして「T字型地域組織」を提案する。これは従来のトランスナショナル組織に似ているが、機能のすべてをある場所に集約するのではなく、R&Dのようなバックエンドの機能をグローバルに分散させ、中心拠点で統合するやり方を取る。そして顧客対応などのフロントエンド機能は現地の子会社ごとに持たせるのだ。 GEやマイクロソフトなどの先見の明ある企業はすでに一部このやり方を取り入れている。真のグローバル化の実現には、新たな組織デザインは欠かせないものである。

ニルマルヤ・クマーロンドン・ビジネス・スクール 教授

ファニシュ・プラナムロンドン・ビジネス・スクール 教授

PDF論文:12ページ[約1,926KB]
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