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新たなキャリアを手に入れようと転職活動を始める。準備万端で面接に臨んだにもかかわらず、想定外の質問にしどろもどろになり、的外れな回答をしてしまうこともあるかもしれない。せっかくのチャンスを自分自身が台無しにしてしまったと落ち込むのも無理はないが、ただ悪い知らせを待つ必要はない。本稿では、面接で失敗したと思った時に状況を客観的に認識し、成功に変えるための5つの方法を紹介する。


 事前準備は万全だ。自信もある。先方のオフィスに出向く、あるいはオンライン面接を受ける。そして、思わぬ大失敗をする。少なくとも自分では大失敗だったと感じている。

 準備万端で面接に臨んだにもかかわらず、それを自分自身で台無しにしてしまうほど嫌なことはない。筆者も3人の担当者と面接した時のことは、けっして忘れることはないだろう。

 3人の面接官は、それぞれが欠員を補充しようとしていた。面接は途中まで順調だったが、それもその中の一人が次の質問をするまでだった。「あなたは自分の職務をビジネスの推進にどのように活かしていますか」

 当時、筆者は法務からHRビジネスパートナー(HRBP)にキャリアチェンジしようとしていた。それまではリスクを軽減することが仕事であり、自分の職務を「ビジネスの推進」にどう役立てるのかを考えたこともなかった。それどころか、それが何を意味しているのかさえわからなかった。

 それらしい話をしようとしたが、面接官たちの表情や仕草から、筆者の答えが的外れであったことが見て取れた。それは、筆者が答えた後に別の面接官が同じ質問を繰り返したことからも明らかだった。その瞬間、自分は「失敗した」と確信した。

 質問の対応にしくじったり、面接全体がうまくいかなかったりした時、無力感にさいなまれるのは仕方がないことだ。しかし、ただ手をこまねいて悪い知らせを待っている必要はない。本稿では、面接の失敗を成功に変えるための5つの方法を紹介しよう。

 ●面接全体を振り返る

 面接を受けた後は必ず、振り返りと評価を行う。まず、覚えている限りの質問と自分の回答を書き出そう。

 次に、ジョブディスクリプション(職務記述書)を読み直し、面接官が職務やチーム、会社に関して説明した内容を思い出しながら、自分がどの質問には簡潔に答え、自分の経験を職務内容と関連付けることができたか、またどの質問には返事がしどろもどろになったかを洗い出す。

 そして、つまずいた質問に関しては、自分が希望している業界や職種の友人に「あなたならどう答えるか」を尋ね、理解を深めよう。

 筆者はHRビジネスパートナーの面接を受けた後、当時自分が働いていた業界のビジネスマインドの高い友人に相談したが、彼も「ビジネスの推進」の質問にどう答えるべきか考えあぐねていた。

 そこで、実際にHRビジネスパートナーとして働いている友人に尋ねたところ、HRは企業の成長を目指すリーダーを戦略的に後押しするパートナーであり、単なるサポート部門ではないことを説明してくれた。彼女が例を示してくれたおかげで、次の面接では自分の経験を「ビジネスの推進」に関連づけて話すことができた。