●ソーシャルメディアとは距離を置く

 初めて子どもを持った母親の生活は、インスタグラムにあるような世界ではない。ソーシャルメディアを見るのは制限したほうがよい。

 自分が思うような自信や安心を得られる機会を、自身に与えることだ。ソーシャルメディアで目にする非現実的なイメージは、ネガティブな自己評価や不安感を引き起こし、PPDに関連する問題につながる可能性がある。

 前述のスミスは、次のように述べている。「私たちには文化的な問題があります。ソーシャルメディアは『一人前の母親はすべてをこなしている』という、とんでもない期待を生み出しています。これは現実的でないどころか、むしろ危険な状態です」

 スミスはさらに、ある種のオンラインサポートについても注意を促している。「専門家がいないオンラインサポートグループは、さらに危険な場合があります。『あなたならできる』という言葉は極めて危険です。なぜなら、PPDの不安や悩みを抱える女性にとって、自分はやるべきことをきちんとできていないという負の感情を強めてしまう原因になりうるからです」

 ●睡眠を取り戻す

 新生児の親として睡眠不足になるのは避けられないが、それを踏まえても問題は残る。睡眠は活力の源であり、母乳の量を増やし、自分の弱さや不安に囚われるのではなく「できる」という気持ちを保ってくれる。

 周囲の人々に助けを求め、受け入れよう。彼らもあなたが睡眠時間を確保できるように、力になりたいと思っているはずだ。

 また、専門家のサポートを受けるという方法もある。「レット・マミー・スリープ」のようなサービスは、親に睡眠と充電の機会を提供するものだ。創業者のデニース・スターンは、初めて子どもを持つ家庭に派遣するケアギバーの選定には、特別の注意を払っているという。

「初めて子どもを持った親の支援に適した支援者を見つけることが重要です。適任者の条件としては、母親と子どもの双方が互いに慣れていくのを助けたいと思っていることです」

 ●学習して、気分を高める

 自己認識を持ち、自分自身とつながることは、安心感を高める。

「エクスペクトフル」は、気分を高めるためのガイド付きツールを提供するアプリで、質の高い睡眠を取るためのサポートも提供するものだ。「バック・トゥ・ビジネス:ファインディング・ユア・ワークライフ・バランス・アズ・ワーキング・マザー」(仕事に戻る:働く母親が仕事と私生活のバランスを見つける方法)といったコースも開催している。

 また、ワシントン首都圏母乳育児センターでは、産後のストレスを解消することに特化したグループでのクラスを開催している。最寄りのクラスについては、かかりつけの産婦人科医や出産した病院、周囲の母親に確認しよう。相性や性格を考えて、自分に適しているものがないか、出産前にリサーチして選ぶのもよいだろう。

 自分と同じような経験をしている人や、熟練した指導者との深いつながりを築くことは、孤立感、あるいはそれ以上に悪い失敗したという感覚を減らし、力を得るために不可欠なツールだ。