2022年1月号

タンパク質を進化させ、素材革命を起こし、持続可能な未来を創造する

クモの糸を再現することが目的ではない

関山 和秀 :Spiber 取締役兼代表執行役

関山 和秀

Spiber 取締役兼代表執行役

2001年、慶應義塾大学環境情報学部入学。2002年より山形県鶴岡市にある同大学先端生命科学研究所を拠点に研究活動に携わり、2004年よりクモの糸の人工合成の研究を開始。博士課程在学中の2007年、学生時代の仲間とともにスパイバー(現Spiber)を設立し、2013年、世界初の合成クモ糸繊維の量産化に関する基礎技術の確立に成功。2019年には、人工タンパク質素材「Brewed ProteinTM」を使った世界初のアウトドアジャケットを発売し、世界的な注目を浴びる。現在はアパレル向け繊維素材だけではなく、さまざまな分野の素材開発・製造を手がけている。

地球の持続可能性を高めるために、企業はいまサステナブル素材を求めている。Spiber(スパイバー)が開発に成功した人工合成クモ糸繊維は、そのブレークスルーとなる可能性を秘めていた。クモの糸は高い機能性を有するだけでなく、タンパク質が主成分なので枯渇資源を消費する必要もない。米軍や大手化学メーカーすら頓挫した基盤技術を確立した時は、素材革命を起こす夢の繊維の誕生だと期待された。だが、実用化の目前で幾多の難題に直面し、挑戦が暗礁に乗り上げた時期もある。同社の創業者である関山和秀氏は、環境問題やエネルギー問題など地球規模の課題解決に貢献するイノベーションをいかに実現し、ユニコーン企業に成長させたのか。
PDF論文:12ページ[約1,533KB]
論文セレクションご利用の方は、PDFがダウンロードできます。(詳細はこちら

この号の目次を見る

しおりを挟む位置をクリックしてください。

解除の場合はをクリックしてください。

この記事は以前に読み進めています。
前回読み進めたページまで移動しますか?

移動する移動しない