(6)「今後、自分のポテンシャルを高めていくには、どうすればよいでしょうか」

 聡明なハーミニア・イバーラが指摘しているように、優れたリーダーは、部下のコーチングやメンタリングに長けている。上司にあなたのポテンシャルの評価と向上を依頼し、この役割を演じてもらうようにうながすのがよいだろう。すなわち、現状のパフォーマンスだけでなく、「もっとこうしたことができる」という視点に立ってもらうのだ。

 既存のスキルを高め、新たなスキルを獲得することがますます求められる世界では、自分のキャリアが時代遅れにならないように、みずからの可能性を広げ、自分の能力について積極的に再考し、再構築することの重要性を過小評価してはいけない。

 同時に、この質問によって、現時点での昇進や昇格の判断基準が明確になるため、自分のキャリアプランを客観的かつ現実的に見つめることができる。判断基準が明確になれば、上司は嘘がつけなくなるだろう。

(7)「自分のどこを改善したらよいでしょうか」

 仕事を始めてから数週間が経った時点でこの質問をすると、上司の期待とあなたの仕事ぶりの間のギャップを埋めるための有用なガイダンスが得られる可能性がある。

 部下との衝突を避け、部下のポジティブな意欲を維持するためにも、ネガティブな評価を伝えるのは難しいと、多くの上司が感じている。

 そのため、このような言い方で上司にフィードバックを求めると、あなたが改善すべき領域に目を向けてもらいやすくなる。また、問題なく仕事をしていても、改善点を知りたいというあなたの意欲を上司に示すこともできるはずだ。

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 最後のポイントとして、誰もが、それぞれユニークな存在だということを念頭に置こう。あなたも、あなたの上司もそうだ。つまり、本稿で紹介した質問の中には、置かれた状況や構築の途上にある上司との関係によっては、妥当でないものがあるかもしれない。

 しかし、基本的なルールは変わらない。上司を上手にマネジメントできるほど、キャリアの成功をいち早く手に入れることができる。それには上司をよりよく理解することが必要であり、賢明な質問から始まる周到な戦略が役に立つ。


"7 Questions to Ask Your New Boss," HBR.org, October 19, 2021.