●自分の生産性をどうすれば最大化できるか

 最初に挙げた2つの要素は、プロジェクトおよびチームの仕事の生産性を最大化することにつながる。一方、最後に挙げる2つの要素は、自分自身の生産性の最大化につながり、まずは自分のエネルギーを管理することから始まる。

 内向的な傾向が強い人の場合は、連続での出社は最大2日までにするのが効果的かもしれない。たとえば月火木、あるいは月水金などだ。出社と在宅の日を分散させることで、リモートの日には他者からの刺激が減り、エネルギーを再充電する機会が得られる。

 また、出社日に合わせて複数のミーティングを入れるのもよい。そうすれば在宅勤務の日には、一人での仕事を中断されずに遂行する時間が増える。

 一方、外交的な傾向が強い人であれば、何日も連続で出社してもよいかもしれない。さらに、出社日と在宅日の両方にミーティングを入れると、他者と毎日接触する機会を持てるため、全体的にエネルギーが得られるかもしれない。

 リモート勤務の日には、1日の始めにギアを上げるためにいくつかミーティングを入れ、午後にエネルギーが減り始める頃にも再度ミーティングを入れるとよい。

 ●自分のモチベーションが最も下がるのはいつか

 脱オフィスが始まる以前から、筆者のコーチングのクライアントたちには、1週間を通してモチベーションに波がある傾向が見られた。

 人によっては、月曜日の朝から勢いよく仕事を始めるが、金曜日の午後あたりには、実のある仕事をやり遂げるのが非常に難しくなっている。これとは反対の人もいて、月曜日にはエンジンがかかるまでしばらく時間を要するが、金曜日になる頃には仕事を次々と順調にこなし、夜の6時か7時まで働いている。

 リモート勤務も、こうしたモチベーションのレベルに影響を及ぼしうる。若い人は特に、それが顕著だ。

 リモート勤務への大々的な移行に関する前述のピュー・リサーチセンターの調査では、18~49歳の米国労働者の42%が、リモート勤務ではモチベーションを感じるのは難しいと回答した。この割合は18~29歳ではさらに高く、同僚と直接会わないリモート勤務ではモチベーションは上がりにくいと回答した人は53%に上った(対照的に、50歳以上では同様の人は20%しかいない)。

 モチベーションが低い時には、オフィス勤務の時間を利用してやる気を高めよう。ジムに行けばトレーニングが格段にやりやすくなるのと同様に、一部の人はオフィスに行くことで、仕事をやり遂げるのが大幅に容易になる。

 他者と一緒にいる時に最もモチベーションが上がり、週が進むにつれて勢いが衰えるタイプの人は、木曜日と金曜日を定期的な出社日として申請するとよい。反対に、月曜日と火曜日に出社したほうが多くの仕事をこなせるという自覚がある人は、それを目標にしよう。

 自分はどのタイミングでポジティブな同調圧力を必要とするのかを把握し、それに合わせてハイブリッド勤務のスケジュールを組むことが、生産性の大幅な向上につながる。

 オフィスへの復帰を進める企業がますます増える中、対面勤務とリモート勤務を両立させるスケジュールは実現できる可能性が高い。オフィス勤務をいつにするかを決める際、本稿で挙げた4つの要素を検討すれば、職場復帰はうまくいくだろう。


"How to Set a Hybrid Work Schedule That Works for You," HBR.org, October 14, 2021.