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上司や同僚から何かを頼まれた時、つい「いいですよ」と答えてしまう。しかし、後になって手を広げすぎたと後悔することはないだろうか。ただでさえ、相手に「ノー」と言うのは難しい。それも、一度「イエス」と答えた後で、それを撤回しようとすれば、相手との関係が壊れたり、無責任な人物だと思われたりしないかと不安やためらいを抱くのも当然だ。しかし、引き受けたにもかかわらず、完遂できないことのほうが不適切であるという事実を受け入れ、潔くその約束を撤回しなくてはならない。そのための6つの方法を紹介する。


 想像してみてほしい。あなたは会社の同僚から、新規に立ち上げようとしている委員会に加わってほしいと頼まれた。考える間もなく、次の言葉が口から出る。「もちろん、喜んで」

 しばらく時が経ち、あなたは受信トレイに山のように溜まったメールと、アポイントメントで埋め尽くされたカレンダーを見つめている。そして、はたと気づくのだ。さすがに手を広げすぎた、と。

「イエス」と言って引き受けた後でも、「ノー」と言うべきなのはわかっている。それでもあなたは、一度口にした約束を取り消すことをためらうだろう。

「ノー」と言うことは、ただでさえ簡単ではない。とりわけ、一度「イエス」と約束した後では難しい。

 断ることで相手との関係が絶たれるのではないかと、不安に駆られるだろう。自分がいい加減で信頼性を欠く人間だと相手に受け取られるかもしれないし、チームプレーが苦手な人物というレッテルを貼られるかもしれない。

 優れた成果を上げながらも極めて感受性が強い「繊細な努力家」は、状況を深く考えすぎたり境界線をうまく引けなかったりする傾向があるため、こうした懸念をいっそう強く感じる。

 読みながら、まさに自分のことだと思ったあなたは、一度交わした約束を撤回することで誰かを失望させたり、怒らせたりするなど、考えるだけでも耐えられないだろう。それは当然の反応だ。研究によれば、脳は起こりうる社会的拒絶と身体的苦痛を区別しないという。

 代わりに、あなたは歯を食いしばり、時に自身のウェルビーイングを犠牲にしてでも、約束を果たそうとする。だが、これは裏目に出る。自分にとって過剰なストレスになるだけでなく、周囲もあなたが注意散漫になっていたり、打ちのめされていたり、怒りっぽくなっていたりすると感じ取るからだ。

 予定を詰め込みすぎたにせよ、ダブルブッキングしていたことに気づいたにせよ、あるいはプロジェクトに参加できないにせよ、参加したくないにせよ、潔く約束を撤回することが欠かせない。そうすることで、自身の評判を傷つけることなく、相手との強固な関係を維持できるはずだ。

 すでに「イエス」と言ってしまった後に、プロフェッショナルとしての意識を持ち、巧みに「ノー」と言うための方法を下記に紹介しよう。