●学び続ける

 目標が特定の状況に結びついている場合、たとえば、有名な会議でプレゼンテーションをする、マラソンに出場する、北京からのクライアントを出迎えるため中国語を学ぶといった場合には、その大イベントが終わると気が抜けてしまいがちだ。

 だが、せっかくそこまで全力を注いできたのだから、学んだことをさらに強化し、成長し続けることが重要である。

 前述のペトラは、パーティでDJを成功させた直後、ニューヨーク市の自宅マンションの向かいにある屋上バーで、機会を見つけた。バーテンダーに「DJを募集していませんか」と尋ねると、ちょうどホテルで新しいイベントシリーズが始まったところなので、翌週からやってほしいと言われたのだ。

「お金の問題ではなく、自分の夢に対する責任なのです」とペトラは言う。小さな仕事を継続したことで、彼女はリスクの低い環境で練習し、学習することができた。彼女にとって、それが成長を続けるカギとなった。

 新しい習慣やスキルを定着させたいなら、何らかの形でスケジュールに組み込み、継続的に行う必要がある。

 たとえば、運動だけでなく人付き合いも兼ねて、友人と一緒にジムに通う。勉強したいテーマのオーディオブックを10点ほどダウンロードして、料理をしている最中や通勤中に聞くことにするのもよいだろう。

 私たちは忙しい日々を送っているため、目標が面倒に思えたり、そこに至る道が不確かだったりすると、つい先延ばしにしてしまう。だが、本気で長期的思考を自分の中に取り入れたいなら、いまこそ最初の一歩を踏み出し、前へ進むべき時だ。


"Start Tackling That Big Goal You've Been Putting Off," HBR.org, September 20, 2021.