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大退職時代(グレート・レジグネーション)に突入し、同僚がいっせいに会社を去ると同時に、多くの新規採用者が入社してくる。気づけば、自分だけが古株で、周囲は全員が新人という状況もありうるだろう。会社が新規採用者に対して手厚い支援を行うため、取り残されたように感じることもあるかもしれない。優秀な人材が高額のオファーで採用されることによって、昇進の機会が閉ざされ、給料も頭打ちにもなりかねない。自分はいまの会社に留まるべきか、それとも去るべきか。会社に残ると決めた場合には、何をすべきか。本稿では、大退職時代のセルフマネジメントに必要な4つの戦略を紹介する。


 筆者のあるクライアントは、現在の会社に20年以上勤めているエグゼクティブだ。ここ数カ月、多くの同僚が会社を去っていったという。2021年特有の「離職の津波」が、彼女の会社でも起きているのだ。

 気がつくと彼女は、新規採用者に囲まれていた。そして、会社に「長く勤めている」ことで積んだ徳のために「昔ながらのやり方」と同一視され、自分が独創的でもなければ、戦略的でもなく、リスクを取る意欲もない人間だと見られているのではないかと心配している。

 世界中で歴史的な割合(40%以上)の労働者が、今年のうちに仕事を辞めることを考える中、筆者のクライアントのような話は珍しくない。あなたも似たような状況に置かれ、転職しない人間には何が起きるのかと考えあぐねているかもしれない。

 会社が新規採用者と積極的に関わり、支援することに大きな力を注ぐ中、昔からいる従業員は取り残されたように感じるかもしれない。

 多くの場合、新規採用者というだけで利益がある。外部から採用された人は、社内から同じようなポジションに登用された人にはない、多くのサポートを得られるからだ。加えて、新規採用者がほかにも大勢いるため、職場環境は大小さまざまな形で変化する。

 気がついたら、新規採用者ばかりのチームで自分がシニアメンバーになっていた場合、どのようにセルフマネジメントすればよいのか。以下に4つの戦略を紹介しよう。