●「一緒に働きやすい人」になる

 やるべきことがあまりにも多いマネジャーが、自分の都合に合わせてスケジュールや業務を調整してくれる部下を歓迎するのは明らかだ。ふと疑問が湧いたり、新しいアイデアを思いついたりしたマネジャーにとって、リモート勤務をしている誰かより、3メートル先に座っている相手に近づくほうがずっと簡単だからだ。

 それゆえ、あなたは別の方法で、自分が相手にとって「一緒に働きやすい人」になる必要がある。

 たとえば、マネジャーが好むコミュニケーション方法について、はっきり尋ねてみることは役に立つ。電話で話をするのが最も効率のよい方法か。あるいは、メールやスラック、テキストメッセージを好んで使っているか。

 どのような手段で、いつ、あなたに連絡がつくことを期待しているのか。また、あなたのほうから連絡を取りたい場合には、どうすればよいか。夜間や週末を含め、どの程度の時間内にあなたから返信があることを期待しているか。これらを確実に理解しておくことだ。

 たとえ、上司が望むコミュニケーション方法が自分の好みでなかったとしても、それを理解して尊重すれば、あなたが成功する可能性ははるかに高くなる。あなたの目的は、必要な時に連絡を取ろうとして何らかの摩擦が生じるのを最小限に留めることである。

 同様に、上司に要求されなくても、定期的に(おそらく週1回の頻度で)進捗状況を確認する1対1でミーティングを提案するのも役に立つ。できれば、互いの顔が見えるように、ビデオ会議で行うのがよいだろう。

 そのようにして、少なくとも週1回は必ず、上司と直接連絡を取る時間を設けるのがよい。その機会に質問をしたり、自分に何が期待されているかを明確にしたり、仕事の進捗状況を報告したりできる。

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 在宅勤務のリスクは、あなたの貢献が目に入らず、薄れてしまうことだ。下手をすれば、あなたはもはや、企業にとって不可欠な存在ではないと上司や同僚が感じてしまいかねない。

 本稿で挙げた4つの戦略を活用することで、自分のビジビリティを確保し、チームの成功に大きな影響を与え、価値を提供できる貢献者だと周囲から見なされるようになる。


"Staying Visible When Your Team Is in the Office…But You're WFH," HBR.org, July 30, 2021.