リスクマネジメントに特化した英国発のコンサルティングファームである同社は、企業の全社的リスクマネジメント(ERM)の構築・改善を支援するサービスを提供している。

 ESGリスクマネジメント構築・改善支援サービスは、すでにERMの枠組みがある企業に対してはESGの要素を組み込み、まだ枠組みがない企業には、ESGリスクを含むERMの構築を支援するサービスである。

 また、すでにESGリスクマネジメントの枠組みを持っている企業でも、形骸化していたり、十分に機能していなかったりする場合は、その改善のためのコンサルティングを行う。

 勝俣氏は、「財務に直接かかわらないESGリスクの管理は特殊なものととらえがちですが、他のリスクマネジメントと合わせて一体的に運用するのが望ましいといえます。ERMの理想像は、あらゆるリスク管理を形骸化させず、社員一人一人がまるで『息』をするように、日々の動作の中で無意識のうちに管理できるようにすること。同じようにESGリスクマネジメントも、日常動作の中に自然に溶け込ませることが重要なのです」と説明する。

トップによる率先垂範が
「管理の形骸化」を防ぐ

 ESGリスクマネジメントのためには、「意識、知識、技術の3要素が不可欠」だと勝俣氏は指摘する。

「業種ごと、事業内容ごとにどのようなESGリスクが存在し、また将来、顕在化し得るのか。どうすれば、それを低減できるのかといった知識や技術を学ぶことはもちろん大切です。しかし、何よりも大切なのは、リスクが自社の将来に及ぼす影響をしっかりとイメージし、適切に対処しようとする意識を持つことです」(勝俣氏)

 同社のESGリスクマネジメント構築・改善支援サービスでは、その意識を経営層から現場に至るまで根付かせることに、特に力を入れている。これが、他のコンサルティングファームによる同様の支援サービスとは大きく異なる点だ。中でも、経営層が社員にESGリスクに対する姿勢を明示することが、制度の形骸化を防ぐ重要なポイントであると同社は考えている。

 そのため、支援サービスを提供するにあたって、まずは経営トップにインタビューを行い、ESGリスクマネジメントにどのような姿勢で臨むのかを明確に表明してもらう。その思いを軸に支援を行うため、トップインタビューに応じない企業には、サービスを提供できないという。

 勝俣氏は、「5年先、10年先という中長期的な視点で、緊急ではないけれど必要な投資を決断できるのはトップだけ。今後、環境や人権問題などへの関心はますます高まり、ESGリスクが経営に及ぼす衝撃も大きくなります。トップが長期的な視野と高い意識を持って率先垂範することが、ESGリスクマネジメントを成功に導くポイントです」と語った。

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