企業のCO2排出目標を基に
製造現場のKPIを設定

 一方で、日立コンサルティングは製造業のDXを長年サポートしてきた実績があり、そこで培ったデータ利活用の先端技術を生かしながら、製造現場のSXも支援している。

日立コンサルティング
グローバル・ビジネスコンサルティング事業部
副事業部長
兼 産業DXコンサルティング本部 本部長
島田洋二氏

「当社は以前から、品質やトレーサビリティなどの『トラスト』、工場が災害等に遭ってもモノづくりを止めない『レジリエンス』で支援してきました。最近では、これに脱炭素化をはじめとする『環境』を加え、三つのテーマからSXの推進をお手伝いしています」

 そう説明するのは、同社の島田洋二氏である。

 製造現場が脱炭素化に取り組むには、作業でどれだけCO2が発生しているのかを計測し、どこまで減らすのかというKPIを設定する必要がある。

 島田氏は、「カーボンニュートラルで、環境部門だけではなく、製造部門の意識が変わっています。排出量ゼロという定量化しやすい目標が出たことが一つの転機です。炭素排出をコストと認識したKPIを設定することで、日本企業が得意とする現場改革につながります。設備の省エネだけでなく、デジタル技術を駆使して排出量を見える化し、製造プロセス全体を脱炭素化する仕組みづくりを提案します」と語る。

 このほか、再生可能エネルギー導入計画のコンサルティングなども行い、製造業のSX推進を統合的に支援している。社会インフラに強い日立グループならではのサービスだといえる。 

社会課題解決を新規事業として
企画し実現を支援

 以上は主に既存事業のSXだが、日立コンサルティングは、社会課題を解決する新規事業の創出も支援している。

日立コンサルティング
デジタル・イノベーションコンサルティング事業部 副事業部長
兼 社会イノベーションコンサルティング本部 本部長
兼 ライフイノベーションコンサルティング本部 本部長
苅山真樹氏

「人口減少や都市化、ニューノーマルなど、時代の変化とともに既存の社会インフラが持続困難になりつつある中、社会インフラの再構築を新規事業として企画するサービスです。ライフラインデータや先進技術を活用し、新たなビジネスモデルを構築することで、社会課題解決を事業として成立させます」と、同社の苅山真樹氏は説明する。

 公共交通や水道、ヘルスケア、ラストワンマイル物流など、同社が社会課題解決のための構想策定や実現を支援する新規事業テーマは多岐に亘るが、最近では建設業などでも外部パートナーとのビジネスエコシステム形成による社会課題への取組みが広がっている。 「革新的なアイデアや技術を持つスタートアップとの協創により、サステナブルな事業の発展をめざす企業や公共団体などを支援します」(苅山氏)

 事業変革からサステナビリティ変革へ。日立コンサルティングのSX推進支援は、その動きを加速させそうだ。

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株式会社日立コンサルティング
〒102-0083 東京都千代田区麹町二丁目4番地1 麹町大通りビル11F
TEL:03-6779-5500(代)
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