●組織文化

 リモートでまったく新しい仕事を始めるのは、容易なことではない。人は他者を観察し、どのようなやり取りが交わされているかを観察しながら、職場の文化の中で舵取りする方法を習得する。

 リモートでオンボーディングするのは、実社会に出たばかりで学校から仕事に移行中の人々にとって、とりわけ難しいだろう。仕事というものが実際にどう機能するかを、自分の目で見て確認する機会がないからだ。

 一般論として、新入社員がリモート勤務をすると、タスクを完遂することが困難だと感じる可能性が高い。周囲の人が何をしているのか観察できない場合や、新入社員が苦戦していても他の誰かが気づけない場合には、仕事に関するすべてをより明確な形で教える必要がある。

 大半の組織にとってこれは不得意な領域で、新入社員はいまだに同僚とのやり取りを通して、知るべきことの多くを少しずつ吸収していくという方法に頼っている。加えて、従業員側が長年勤務していても、何を教える必要があるかわかっていない可能性がある。

 新入社員に限らず、同僚とともに時間を過ごすことには、誰にとっても利益がある。同僚と離れている時間が長ければ長いほど、全体のミッションに対する感覚が揃わなくなる傾向が高くなる。

 組織が、その文化の中核を成す要素を絶対に失わないようにするには、同僚同士が頻繁に交流し、コアバリューを維持することが重要である。とりわけ、新入社員との交流は欠かすことができない。彼らは会話と観察の両方を通じて、多くを学習するからだ。