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会議で自分の意見を発表しても、静まり返って何の反応もない。もしくは、白熱した議論の中で声が届かない。そうなれば、誰しも自己不信に陥ってしまいがちだ。しかし、誰にも関心を持ってもらえないからといって、自分を過小評価し、黙り込んでしまってはいけない。アイデア自体が面白みに欠けるとは限らないからだ。むしろ、自信のない伝え方が聴衆の無視を招いている可能性があると筆者は指摘する。本稿では、会議の場で自己不信を回避し、自分の意見をしっかりと聞いてもらうための4つのステップを紹介する。


 リアーナは昇進して、辞職したマネジャーの職務を引き継いだばかりだ。彼女は新たに同職となった人々、つまり尊敬する5人の女性と自分を比較することがよくある。本人は、自分がシニアマネジャーの一員としてふさわしいかどうか疑問に思っているが、上司からは十分にその資格があると確信を持たれている。

 リアーナは博士号を取得し、自分の専門分野で受賞経験もある。有能なチームを築き上げ、クライアントからも愛されている。にもかかわらず、彼女は自己不信に陥っている。歯止めをかけなければ、悪いことばかり想像して不安に囚われてしまう。

 最近、リアーナはリーダーシップチームの会議で新しいアイデアを提案した。誰も反応しなかった。会議はそのまま進んでいったが、リアーナは何もできなかった

 自分はそれほど賢くないのだ。自分の考えは面白みに欠ける。自分が発言するといつもこうなるではないか。彼女は、そう自分に言い聞かせた。自分の意見は、同僚に印象を与えるほど面白くもなければ、戦略的でもない。そう考えて、それ以降は黙り込み、会議が終わるまで発言を控えた。

 筆者のクライアントの多く、すなわち権威ある立場で成功しているエグゼクティブは、迷いや不安のインナースクリプト(内なる台本)を隠し持っている。

 その内なる自己非難は多くの場合、他者の反応に対して過剰に同調している、あるいは他者に抱いているイメージと自分自身をあまりにも頻繁に比較しているためだ。その結果、自分の発言を編集し、自分自身やチームからアイデアを奪い、自分の本当の気持ちを隠してしまう。それがさらに自身への不信やいら立ちを募らせる。

 誰しもが、自己不信に苦しめられる可能性がある。これに対抗するには、原因や状況に関係なく効果を発揮する戦略が必要だ。筆者は、リアーナや他のクライアントとの仕事に基づいて、自己不信をその場で回避し、会議での発言を無視されない4つの戦略的手法を見出した。