●人間関係におけるリスクテイキングを促す

 もう一つ、再設計すべき要素がある。パフォーマンス管理システムだ。

 企業は、職場で誰かに助けを求めることについて、リスクを下げるとともに、利益を増やす必要がある。つまり、最初に行動を起こした人や助けを求められた時に手助けした人を評価し、きちんと報いるべきだ。

 たとえば、マイクロソフトの調査では、社内での人間関係構築に賞与や昇進の機会を与える会社は、従業員満足度や幸福度が高いことが明らかになっている。このような付帯的な報償は、人間関係を築こうとする努力の重要性や正当性を従業員の目の前で強化するうえで極めて重要になる。

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 コロナ禍が、従業員を物理的に切り離すずっと前から、職場の孤独は高まっていた。職場の人間関係を円滑化する新たなアプローチを取らなければ、たとえ出社勤務が再開されても、従業員の孤独や孤立はますます高まるだろう。

 ポストコロナへの移行は、従業員同士のつながりを深める仕組みや報償制度を整備する絶好の機会になる。


"Employees Are Lonelier Than Ever. Here's How Employers Can Help.," HBR.org, June 09, 2021.