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集中したい仕事があるにもかかわらず、「ちょっとよろしいでしょうか」と部下から声をかけられる。在宅勤務中も、頻繁に質問や確認のメッセージが届く。そうやってあらゆる判断に関与しようとすれば、熟考する時間がなくなるのも無理はない。さらに、こと細かに確認しなければ後で叱責されるおそれがあると、部下は自分の判断に自身が持てず、すべてを報告して承諾を得ようとする。それではメンバーの成長は望めず、あなたの生産性はいつまで経っても上がらない。そうした状況を回避し、チームの自立と成長を促すために必要な4つの方法を紹介する。


 あなたは、戦略に関する文書をまとめようとしている。ようやくフローの状態に入り、文章を次々とタイプしていく。そこに、チームメンバーからインスタントメッセージで質問が届く。さらに、もう1通届いたことを知らせるポップアップが表示される。気がつくと、肝心の仕事はまったく進まないまま、午後が終わった。聞き覚えのある話だろう。

 マネジャーが反省的思考の時間を確保するには、チームメンバーに自立を促す必要がある。これは、チームが物理的に一緒にいない場合には特に重要だ。なぜなら、いまのままでは、チームのチャットチャネルを介して「手短な質問」が際限なく送られてくるからだ。

 まず、何が問題か分析することから始める。チームメンバーはなぜ、あなたからのインプットが必要だと感じているのか。自分自身の判断に自信が持てないのか。間違った判断をした時の仕打ちを恐れているのか。それとも、能力や経験が不足しているのだろうか。問題をタイプ別に分類することが、パターンを認識し、是正措置を講じるのに役立つ。

 彼らが何について質問しに来ているのかわかったら、次にすべきことは、その理由と、その中であなたが演じている役割を認識することだ。

 あなたは、スタッフが何らかの壁にぶつかった場合、その日のうちにどれだけ些細なことでも報告して構わない、あるいは報告すべきだとさえ思わせるような行動を取っていないか。それによって彼らは、問題を解決したり、判断を下したりする権限は、あなたにしかないと思い込んでいないだろうか。

 彼らが自分自身の判断に自信を持てなかったり、自分にどこまで権限があるのかがわからなったりするような接し方をしていないだろうか。彼らには、失敗を恐れるもっともな理由があるのではないか。

 部下をエンパワーメントすると同時に、リーダーであるあなた自身の生産性を高めるために実践できるアイデアを4つのカテゴリーに分類して、以下に示そう。