●誤解4:貢献の喪失

「従業員がオフィスのデスクにいなければ、実際に仕事をしているかどうかをどうやって知ることができるのか」というリーダーの声をよく聞く。

 だが、昨今はコンピュータ上には気を散らすものが無限にあり(オンラインショッピングやインスタグラム、フェイスブックなど)、従業員がオフィスにいたとしてもデスクで何をしているかはわからない。それどころか、あなたの目の前で新しい(柔軟に働ける)職を探している可能性もある。

 従業員それぞれに期待されていることを明確に伝え、彼らが期待された時間内に仕事を完了すると信じることが大切だ。すべての従業員は、オフィスで過ごした時間ではなく、仕事の質と、明確に定義されたパフォーマンス目標を達成したかどうかで評価されるべきだ。

 ●誤解5:つながりの喪失

 テクノロジーの発達により、人々は一日中いつでもどこでもつながることができるようになった。会議は、数多くあるビデオ会議アプリを使ってできる。カレンダー共有アプリは、チームのスケジュールの調整や、メンバーの都合を把握するのに役立つ。

 ネットワーキングイベントさえも、バーチャルで行うことができる。たとえば、筆者らのチームメンバーは、パンデミックの間もネットワーキングやメンタリングの機会を維持するために、パートナーやアソシエイトの間で非公式のバーチャルなコーヒーチャットを行うシステムを構築した。

 従業員やステークホルダーが、つながり方として対面、ハイブリッド、バーチャルのいずれを望んでいるかを知ることは重要だ。BNIが世界中の2300人以上を対象に行った最近の調査では、参加者に会議の形態として、(1)対面のみ、(2)オンラインのみ、(3)オンラインと対面の融合、のいずれを希望するかを尋ねた。

 その結果、3分の1は対面のみの会議に戻りたいと答えた。しかし、16%はオンラインのみを、51%近くが対面とオンラインの融合を希望した。将来的に何らかの形でオンライン会議が主流になることを望んでいると、3分の2が回答している。これは、パンデミック前の組織慣行から大幅に移行するということだ。

「KPMGグローバルCEO調査2021パルス版」によると、世界の主要企業のCEOの約半数が、今年中に「ノーマル」に戻るとは考えていない。パンデミックの中の明るい兆しは、企業のリーダーたちが5つの「C」に対する恐れを克服し、フレキシブルワークが生産性や収益性に対しては言うまでもなく、採用や雇用維持の取り組みにどう役立つかを理解するようになることかもしれない。


"5 Myths About Flexible Work," HBR.org, June 03, 2021.