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ミスを繰り返したり、締め切りを守らなかったり、とにかく怠慢だったりする同僚と働くことの弊害は、ストレスが溜まるだけではない。問題を放置していると、あなたの仕事のパフォーマンスを下げるだけでなく、あなたのキャリアに悪影響を及ぼす可能性もある。どこの職場でも見られるトラブルだが、適切に対処するのは簡単ではない。本稿では、問題を解決するための8つの方法を紹介する。


 自分の職務をしっかり果たせない人と一緒に働くことの弊害は、職場でひっきりなしにいら立ちを感じることだけではない。あなたの仕事のパフォーマンスに、さらにはあなたのキャリアにも悪影響が及びかねない。

 では、そのような同僚に、どう対処すればよいのか。その類いの人物を、どれくらい支援すべきなのか。上司に報告すべきなのか。そして社内で自分の評判を守るために、どのように行動すればよいのだろうか。

専門家の意見

 業務でミスをしたり、締め切りを遵守できなかったり、あるいは単に怠慢だったりする同僚がいるのは、けっして珍しいことではないと、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で経営管理論を担当するジュディス・ホワイト教育専門教授は言う。「『きちんと仕事をしない同僚がいて、私が尻ぬぐいをしなくてはならないのです』というのは、最もよく聞く職場の不安と言ってよいかもしれません」。

 しかし、ありふれた問題だからといって、対処しやすいわけではない。「ビジネススクールの組織行動論の基礎クラスで教わったことを思い出して、利用できる方法論は総動員しなくてはなりません」

 ただし、「手軽な解決策はありません」と、ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール・オブ・マネジメントのリチャード L. トーマス記念講座でリーダーシップ論と組織変革を担当するブライアン・ウッツィ教授は言う。

 とはいえ、同僚の行動により自分の仕事のパフォーマンスに悪影響が及ぶ場合は、放置するわけにはいかない。ウッツィが言うように、「ぐっと我慢して様子を見る」のは妥当ではないのだ。

 以下では、この問題にどのように対処すべきかを述べていきたい。

 ●問題を診断する

 まず、状況を分析し、問題の根本原因を明らかにすべきだと、ウッツィは言う。

 ホワイトは、物事の全体像に目を向けることを勧める。具体的には、次のように自問してみればよいと言う。その同僚はなぜ、十分な仕事ができないのか。処理能力やスキルやリソースが不足しているのか。ほかの人たちは、その人物のお粗末なパフォーマンスを問題と考えているのか。その人物が職務を果たせていない状況は、どのような影響を生み出しているのか。また、それは最近始まった問題なのか。

「そのような状況が長く続いている場合は、対処することが難しくなります。行動パターンが固定しているからです」と、ホワイトは言う。しかし、その同僚がまだ若手だったり、入社して日が浅かったり、スピードを加速させ始めたばかりだったりして、問題が長期化していない場合は、対処は比較的難しくない。

 これらの問いを検討することを通じて、問題にどのように対処すればよいかが見えてくる。ただし、忘れてはならない。ホワイトが言うように、「同僚を変えることはできない」のだ。重要なのは、状況を変えるためにどのようなことができるのかを考えることだ。