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私たちの仕事の多くが、プロジェクトを通じて成し遂げられているが、最近では社外のメンバーがチームに参画する機会も増えている。個人請負労働者やギグワーカーと呼ばれ、プロジェクトベースで働くメンバーとの混成チームを率いるには、全員を同じように管理してはいけない。フルタイム従業員とはモチベーションや機会に違いがあり、一歩間違えば、双方に不満が生じかねないからだ。本稿では、リーダーがそれぞれの違いを正しく理解したうえで、チームに共有意識を醸成し、プロジェクトを成功に導くための方法を論じる。


 現代の組織においては、仕事のかなりの割合がプロジェクトを通じて成し遂げられている。それぞれのプロジェクトは、新たなプロダクトの創出、プロセス変更、事業の一部改革、あるいは特定のクライアント対応といった目的とする成果によって、始まるタイミングも終わるタイミングも異なる。

 こうしたプロジェクトを担当するチームは、複数の部門からメンバーが集まっていることが多く、最近では個人請負労働者やギグワーカーが参画することも増えてきた。同じプロジェクトで一緒に働くのであれば、チームリーダーはスタッフ全員を同じように扱い、同じように管理すべきだと思うかもしれない。

 だが現実には、フルタイム従業員(FTE)と個人請負労働者ではモチベーションも違えば、期待も経歴も異なる。筆者らの経験では、全員を同じように管理すると、こうした相違がかえって拡大され、さまざまな問題を引き起こす可能性がある。

 たとえば、週末にプロジェクトチームの全員に仕事をするよう頼んだ場合、フルタイム従業員が給料制であるのに対し、個人請負労働者が時給ベースで報酬を受け取れば、怒りの声が上がるかもしれない。新しい福利厚生が発表されたとして、フルタイム従業員には適用されるが、個人請負労働者には適用されない場合には、同じような不満が生じる可能性がある。

 チーム全体に対して、もっと懸命に仕事をするように発破をかけたり、働き方を変えるように促したりすれば、個人請負労働者から突然、報酬の引き上げを求められるかもしれない。

 また、クライアントや顧客との関係強化を促せば、ギグワーカーが将来、そのクライアントに直接雇用を求める可能性がある(長期的にチームに関わっている個人請負労働者の場合は、ダイナミクスが少々異なる。ここでは、プロジェクトベースで参画したチームメンバーに限定する)。

 リーダーがプロジェクトを管理するにあたっては、フルタイム従業員と個人請負労働者の違いを常に念頭に置いておく必要がある。さらに、チーム全員が同じ認識に基づいて仕事に従事できるよう、必要な情報とコンテクストを共有し、両者の違いを積極的に縮小しなければいけない。