Attila Csaszar/Getty Images

働きながら子育てする親は、常に時間に追われている。子どもが大きくなるほど親に要求されることは複雑になるので、何も工夫せずに余裕が生まれることはない。仕事で成果を上げて、家庭でも最高の親でいるためには、時間とエネルギーという貴重な資源を賢く配分することが不可欠だ。筆者は、子どもに貢献できて、かつ自分が情熱をもって取り組める活動を厳選すべきだという。本稿では、子育ての時間を有意義に使うための方法論を紹介する。


 私たちのコーチングの集まりに参加したキャロルは、ひどくフラストレーションを抱えているようだった。企業のIT部門のリーダーである彼女は、常に時間に追われていて、週の始まりからストレスが多かった。

「10代の娘のサッカーの練習に間に合わせるために、毎週火曜日は必死に仕事を早く終わらせるのですが、娘は私がその場にいることを気にも留めていないようなんです! どうしたらいいのかわかりません。練習に行かないと罪悪感を覚えることもあります。時間をつくっても感謝されていないような気もします。どうやってもうまくいかないんです」

 こうした不満が募り、その後2日間は家でも職場でも気が抜けてしまい、身が入らなかったという。

 似たような話は、子どもを持つクライアントから頻繁に聞く。私自身も経験がある。私たちは自分に対して、仕事でも親としても有能で、結果を出し、限られた時間を有効に使うことを大きく期待する。いずれの領域でも、時間の使い方を間違えると二重に失敗した気分になる。

 子どもが幼い時は疲れ果てるが、子どもが小さいほど物事はシンプルだ。生まれて間もない子に必要なものは、食事や世話、愛情などそれほど多くなく、親は、それらをすべて与える。

 しかし、子どもが学校に通い始め、10代になると、最高の親になるのにはさまざまな要素が絡んでくる。仕事と家庭を両立させ、常に時間に追われる中で、子どもが年齢を重ねて変化するのに伴い、どのようにすれば子育ての時間とエネルギーを正しく使うことができるだろう。

 そのためにまず始めるべきは、2つの質問だ。