2005年7月号

ポシビリズムの戦略論

「分析と計画」から「仮説と実践」へ

紺野 登 :コラム代表

紺野 登

コラム代表

GMをはじめ、かつてのIBMやゼロックス、最近ではポラロイドなど、ビジネス誌の表紙を飾るCEO、高学歴の人材で固めた戦略部門を擁する企業がある日突然、急坂を転げ落ちるように、衰退してしまうのは、なぜだろうか。これらワースト・プラクティスには、単一の事業観、分析的な戦略、不確実性をリスクと見なす文化など、「決定論的思考」が共通している。その一方で、トヨタ自動車やホンダ、キヤノン、セブン‐イレブンといった日本のベスト・プラクティスには、仮説思考、柔軟な戦略、独自の知識創造法、そして不確実性をチャンスと歓迎する文化など、「非決定論的思考」が見られる。これは、みずから未来を創造する「ポシビリズム」(可能主義)にほかならない。戦略はそもそも他社との差別化にある。これを忘れてしまった企業は、いかに素晴らしい実績を誇っていようと、突然死に見舞われてしまうだろう。

紺野 登コラム代表

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