では実際、どうすれば必要な休みを取れるのだろうか。

 まず、自分の体調を判断する。在宅なら生産的に仕事ができるだろうか。イエスなら、ミーティングやビデオ通話をキャンセルして、1日中、パジャマのままでメールを送り、スプレッドシートで作業し、営業電話をかけていれば英気を養えることもある。

 とはいえ、もし身体的・精神的な不調で、水準以下の成果しか出せそうにない状態なら、この方法は推奨しない。無理に仕事をしたところで、復調した時にやり直すことになるからだ(インフルエンザで朦朧としながら送ったメールのことで、謝罪するはめになった私が言うのだから、間違いない)。

 病欠の電話を入れる時は、単刀直入に伝える。理由を詳しく説明する必要はない。「今日は体調が悪く、仕事ができる状態ではないので、病欠を取ります。明日、回復していれば仕事に戻ります」と言えばよい。

 企業やマネジャーによっては、それでは受け入れないかもしれないが、健康状態を事細かく知らせる義務はあなたにはない。いまは仕事ができる状態ではないとあなた自身が判断したのなら、譲る必要はないのだ。これは、あなたの時間と健康の問題であることを忘れてはいけない。

 また、体調不良の時の対応をチームで決めておくのもよい。私のチームで決めたルールは「体調の悪い時は仕事をしない」、以上である。メールもグループチャットもオフにする。最初のうちはなかなか守られなかったが(実は私が台無しにしていた)、最近になって、あらためてルールを守ろうと誓い合い、それ以降は守られていて、全員の益になっている。

 パートナーに対しても、セルフケアを大切にすることで、いつでも相手をケアできる状態にしておきたいと、はっきり伝えるのがよい。たとえば、妻と私は、いつ病気休暇を取りたいかを互いに知らせている。この場合の病気休暇は、仕事だけでなく、子どもの世話も雑用も食事の支度も休むことになる。双方とも体調が悪い時は、次回は役割を交代する前提で、どちらが先に休むかを2人で決めるようにしている。

 子どもたちにもあなたのルールについて話すことで、幼い時から自分の健康を大切にすることを学べるだろう。ストレートな伝え方が望ましい。「仕事をしたいけれど、体調が悪い。回復するためには、休む時間を取ることが大切だ」(子どもが学校に行く時間になると、同じセリフを口にしてあなたを悩ませるかもしれないが、それもよしとしよう)。

 最後に、大局的に物事を見るのを忘れないようにする。きちんとセルフケアに取り組むことがすべての人の標準になれば、私たちは家庭でも職場でも支え合うことができる。それこそ、あるべき姿だ。

 体調が悪い時は、職場でも家庭でも最高のパフォーマンスはできない。回復に必要な時間を取り、自分自身をケアする。それがあなた自身に対する責任であり、周囲の人々に対する責任なのだ。

※本稿は、HBRワーキングペアレンツシリーズのTaking Care of Yourselfからの抜粋である。


HBR.org原文:Parents, Take Your Sick Days, April 14, 2021.