●部屋を片付ける

 研究によれば、家が散らかっていると気分の落ち込みや切迫感の原因になり、在宅勤務をしている場合は、その影響で1日8時間の休息が取れていないという。

 そこで、小さな片付けプロジェクトを実施しよう。家のどこか1カ所を決める。台所の取り散らかった引き出しや机の上の書類の山はどうだろう。10分間できっちり終わらせる(オーディオブック、歌、クラブハウスと組み合わせれば、一挙両得の休憩時間になる)。

 筆者が整理整頓プロジェクトで一番好きなのは、ラベルメーカーを使う時だ。スマートフォンで文字を打つため、数枚のラベルがあっという間に完成する。このいかにもアナログな慣習であっても、筆者にとっては依然としてテックプロジェクトであるのは、それが理由だ。

 ●脳の調子を整える

 アルツハイマー病の発症リスクを低下させる認知活動に関する2014年の研究によれば、あらゆる種類の脳ゲーム(トランプ、クロスワードパズル、チェッカー)が認知機能の向上と関連している。他の研究でも、仕事の休憩中に軽くビデオゲームを行うと、ストレス認知が低減する傾向が見られた。

 したがって、昼休みに「ワーズ・ウィズ・フレンズ」のような言語ゲームをすることで、脳をリフレッシュし、活性化することができる。あるいは、アマゾンエコーのようなスマートスピーカーを利用して音を出しながらゲームを行い、身体運動を組み合わせれば、さらに効果的だ。「ジェパディ」「メモリーマッチ」「ソングクイズ」といったゲームを、ストレッチや散歩、片付けをしながらやってみよう。

***

 もちろん、在宅勤務の休憩時間に何らかの機器を使わなければいけないというルールはないが、PCやスマートフォンから離れるのが難しい時であっても、筆者のように必要上、電源を切ってオフラインの状態になるのは避けたい時であっても、それを理由に身体と脳の充電を怠ってはならない。仕事中に機器の充電が切れないように気をつけているのと同じように、だ。

編注:フローとはミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、ある活動にみずから完全に没入している状態を指す。その結果として、創造性や生産性、あるいは幸福感が高まるとされる。ソーシャルフローは他者とともにその域に達した状態をいう。


HBR.org原文:Taking a Break Doesn't Always Mean Unplugging, March 03, 2021.