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在宅勤務をしていると、立て続けにビデオ会議が入り、メールのやり取りが延々と続き、気づけば何時間もPCの前に座りっぱなしだったという状態が起きやすい。しかし、仕事上、完全にオフラインの時間をつくるのが難しい場合であっても、自分の健康を守り、生産性を向上させるには、定期的に休憩することが欠かせない。オンラインの状態でも、体を動かしたり、誰かと接したり、脳に刺激を与えることはできる。本稿では、身体と脳が充電切れにならないよう、効果的に休憩を取るための6つの方法を紹介する。


 仕事をしていると、立て続けにビデオ会議に出席するにせよ、止めどないメールの応酬に追われるにせよ、自分から定期的に休憩を取って気分転換しないと、そのうち画面がぼやけて見えてくる。

 2015年の『ジャーナル・オブ・アプライド・サイコロジー』誌に掲載された論考にあるように、仕事の「エネルギー、モチベーション、集中力(中略)は、バッテリーと同じように、定期的に充電する必要がある」。

 機器やスクリーンから離れることが休息になり、そうすべきだが、必ずしもその時間や自由がない場合もある(Remote, Inc.で共著者のロバート C. ポーゼンと筆者は、在宅勤務中に健康と生産性を維持するのに必要な休憩を取りづらいのは、その要因の一部に1日8時間という労働制度があることを指摘している)。

 だが、スクリーンを見ながら休憩を取るとしても、オフラインと同じように多様な効果を得ることも、1日を通じてより多くの休憩を取ることも可能だ。時にテクノロジーを活用すれば、画面をほぼ見ることなく効果的な休息を増やすこともできる。

 それゆえ、ある研究チームが「スクリーンギルト」と名付けた罠、すなわち機器から離れなければ休憩にはならないという考え方には陥らないでほしい。

 だからといって、SNSで悲観的な情報ばかりを追い続ける「ドゥームスクローリング」を始めればよいと言っているのではない。それでは、脳や身体が必要とする休息にならない。代わりに、以下から1つ以上を選び、休憩を取り入れよう。

 ●体を動かす

 たとえ2分間という短い散歩であっても、仕事の合間の運動習慣は、生産性を低下させることなく、身体のエネルギーレベルや快適性に大きな効果を与えることが、研究によって明らかになっている。

 ●他者と接する

 これはスクリーン越しでも効果がある。リモートやソーシャルディスタンスを取りながら仕事をしていると、強い疎外感を感じやすい。だが、コロナ禍でリモートワークをしている大学講師を対象にしたある調査によれば、オンラインでの「密談」は疎外感の改善に大きな効果があり、オンラインネットワーキングが孤独感を緩和することを示した過去の調査とも一致している。

 ●仕事以外の何かで脳を刺激する

 仕事とは無関係のちょっとした刺激を脳に与えると、仕事の課題に対してより効果的に取り組む準備ができる。

 たとえば、ビデオゲームが認知機能と感情に与える影響に関する過去の研究を対象としたメタ研究によれば、ゲームには認知処理速度、反応時間、ワーキングメモリー(作業記憶)を向上させる効果がある。また、12~13歳の学生を対象にしたある実験研究では、脳パズルを解かせた結果、問題解決能力が向上した。