マイクロプランニングは、次の6つの要素から成る。

(1)パーパス

 自分にとって説得力のあるパーパスを特定する。ただし、その達成方法には柔軟性がなければいけない。

 実に多くの人々が、キャリアを見直す段階にある。まったく新しい方向を目指すのは危険に感じられるが、後になって振り返ってみると、これまで従事してきたさまざまな仕事を結びつける1本の線が見つかることが多い。説得力のあるパーパスを特定する際には、この線から始めるのがよい。

 たとえば、筆者の場合は、リーダーがみずからの持続可能なパワーの源泉との結びつきを深め、人類と地球に最大の貢献をできるよう支援することだ。このパーパスを実行する方法は、環境に応じて変わるかもしれない。だが、パーパス自体は変わらない。

 自分のパーパスが明確でない場合には、簡単なエクササイズをしてみるとよい。これまで仕事で大きなやりがいを感じた経験を書き出す。そして、その共通点を見つける。それが、あなたのパーパスを構成する要素だ。

(2)年間

 現時点で入手できる最大限の情報に基づいて、自分のパーパスに沿った年間計画を立てる。前年にうまくいったこと、あるいはうまくいかなかったことを振り返るとともに、過去の教訓を考慮に入れる。

 自分が注力したい成長領域を1~3個特定する。4つ以上はやめたほうがよい。あまりに多くのことをやろうとすると圧倒されてしまい、望む結果が得られなくなるからだ。

 年間計画はたとえば、転職活動や現在の仕事での成長機会の追求、KPI(重要業績評価指標)の達成、自分のビジネスを立ち上げる基盤構築のほか、自身の現在の状態を踏まえて理にかなったものにする。

(3)四半期

 各四半期の最初に深く自省し、計画に関連する質問を自分自身に投げかけることで、現在取り組んでいることとそのやり方を見直す。

「前四半期に、どのようなテーマが浮上したか」「何がうまくいき、何がうまくいかなかったか」「何を学んだか」「学んだことを、次の四半期にどのように活用するか」「新しい情報や状況に基づき、どのような計画変更が必要か」といった問いができるだろう。

 こうした問いに対する答えに基づいて、次の四半期の目標を設定する。ただし、その数は5つ以内に絞る(数は少ないほどよい。少なければ少ないほど集中することができ、よりよい結果が得られる)。

 たとえば、前四半期に浮き彫りになったテーマは、職場で自分のアイデアが認められなかったことだと認識するかもしれない。自省の結果、あなた自身が自分のアイデアを十分主張していなかったと気づくかもしれない。

 そこで、次の四半期の計画を調整して「毎月1つは、新しいアイデアを自分の部門と共有する」、そして「共有する時は、そのアイデアが部門の業績にポジティブなインパクトを与えることを極めて明確にする」という目標を設定する。また、この領域の改善を図るために、「リーダーとしての影響力を高める方法に関する書籍を2冊読む」という目標を立てることもできるだろう。