2021年5月号

競争と協調のジレンマ

日本の液晶メーカーが韓国・台湾に敗れた理由

伊神 満 :イェール大学 准教授

伊神 満

イェール大学 准教授

1978年、東京生まれ。イェール大学経済学部准教授。専門は産業組織論(企業と産業の経済学)、特に動学ゲームと技術革新の実証分析。2002年、東京大学教養学部(ラテンアメリカ地域文化研究科)卒業後、日興ソロモン・スミス・バーニー(現シティグループ証券)株式調査部にて建設・住宅・不動産業界を担当。2007年、東京大学大学院経済学研究科修士。2012年、UCLAアンダーソン経営大学院博士。イェール大学助教授、スタンフォード大学客員助教授、マサチューセッツ工科大学客員准教授を経て現職。著書に『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』(日経BP、2018年)。

ライバル企業と競争するだけでなく、お互いに得となるような協力関係を築く戦略は、一考の価値がある。しかし落とし穴も多い。そもそもライバル企業同士の協調は、談合・カルテルとして処罰されるリスクを伴う。そこで米国反トラスト法の違反事例をひも解きながら、合法的な協調戦略の可能性を探りたい。もう一つの落とし穴は、協力相手が将来強力なライバルに成長するリスクだ。この問題について豊富な示唆を与えてくれるのが、急速なイノベーションと首位交代が進んだ液晶パネル業界である。「お家芸」であった液晶分野で、なぜ日本メーカーは韓国・台湾企業に敗れたのか。産業経済学を専門とする筆者が、競争と協調の本質を明らかにする。
PDF論文:12ページ[約2,178KB]
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