●一緒に楽しく働ける同僚を探し、感謝する

「会社のミッションに情熱を失っても、自分のチームや同僚に関しては高揚感を失っていなければいいのだが」と、ディロンは言う。そして、自分が楽しいと感じられる同僚との結びつきを構築するよう勧める。「仕事を、ただ片付ければ済むような取引にしてはいけない」

 彼女はまた、「同僚に感謝している理由」を振り返り、その気持ちを表現することを推奨している。研究によれば、感謝の気持ちを表すことは、地に足をつけ、危機や不確実性がもたらすネガティブ感情を中和する。相手が自分にとっていかに意味ある存在であるかを伝えることは、それ自体が有意義な経験になる。

 1分間の時間をつくり、「『あなたには感謝していて、一緒に仕事をすることが本当に楽しいと思っている』と伝えることで築かれる結びつきは、とてもパワフルだ」とディロンは言う。

 ●キャリアチェンジを考えても、早まらない

 最後に、それが何であれ、ある日の心理状態に基づいて「早まった決断を下さないこと」と、ディロンは言う。「いまは誰もが多くのストレスを抱えている。そのような状況で、よい判断を下せる人はいない」

 会社を辞めることを本気で考えているなら、少し時間を置こう。現在の雇用市場はとても最高の状態とはいえない。「何かを選択する時は、自分がポジティブな状態であることが重要だ」

 現在の危機が過ぎ去っても、やはりキャリアチェンジをしたいと思うかもしれない。その時点になってから転職することは可能だ。それまでの間は「目の前の危機を乗り越えて」、現在の環境を改善することが可能かどうか「様子を見るのがよい」。

 ●覚えておくべき原則

【やるべきこと】
・組織が現時点で抱えている課題に対処するために、自分の強みを活かせるかどうか熟考する。より意義深い仕事ができるように、ジョブクラフティングの方法を探す。
・手助けや支援を申し出る。他者を助けることがパーパスを与えてくれる。若手従業員のコーチをしたり、困っているチームメンバーに手伝いを申し出たりする。
・元気が出る方法を探し、時には「ニュース断ち」をしてみる。

【やってはいけないこと】
・独力でやろうとすること。自分の仕事が他者にどのようなインパクトを与えているか、それはなぜか、同僚に尋ねてみよう。彼らのエネルギーや洞察があなたにインスピレーションを与えてくれるかもしれない。
・「ありがとう」を言わないこと。同僚に感謝の気持ちを示すことで、不確実性がもたらすネガティブ感情を中和できる。
・早まって転職の決断を下すこと。極めて不確実かつ不安定な時期には、ポジティブな状態で選択をすることが重要だ。