●自分の価値観について熟考する

 ケレシはまた、自分にとって大切なことやモチベーションを与えてくれることは何なのか、熟考することを推奨している。「仕事に意義を見出すためには、日々どのように生きているか(を考える必要がある)。自分の時間や能力をどのように使っているのか」を省みることだと彼女は言う。

 自問してみよう。あなたを突き動かしているものか何か。どのような価値観を持っているか。何が得意か。どのような貢献をしたいと望んでいるのか。

「自分の仕事が、他者にどのような影響を与えているか、それはなぜかを積極的に思い起こす」ことを、ディロンは勧める。病気を治したり、絶命危惧種を救ったりしなくても、仕事に意義を感じることはできる。

「まずは、いま働いている組織で自分を突き動かしていることを考えてみよう」とディロンは言う。自分を元気にしてくれるプロジェクトや計画について考える。仕事で何を学ぶのが楽しいか。会社が取り組んでいる課題で興味があるものがあれば、それについて考えてみるのもよい。

 よいアイデアが思いつかない場合、同僚やチームのメンバーに話をしてみるのがよいと、ディロンは提案する。「私たちがやっていることは、どのように人を助け、世界を善くしているのだろうか。なぜ、私たちの仕事は重要なのか」。仲間のエネルギーや洞察をきっかけに、自分のインスピレーションを取り戻す。

 ●手助けを申し出る

「完璧な世界では、自分のパーパスが会社のミッションと一致し、自分の仕事が大義のためになると感じたいと思うものだ」とディロンは言う。「しかし、もしそれが失われたら、たとえ一時的な場合であっても、自分のパーパスを達成するための小さな方法を探そう」

 誰かの助けになることは、最も大きな満足感を与えてくれることの一つだと、ディロンは言う。たとえば、若手従業員のコーチをしたり、メンターになったり、困っているチームメンバーに手伝いを申し出る。違う部門の同僚にサポートを申し出るのもよい。職場ではなく、地元の政治団体や地域奉仕団体を手伝う機会を探すのもよいだろう。

 自分を差し出すことは、「たとえ小さな形でも、充足感を与えてくれる」とケレシも同意する。「他者を助けることで、意義と満足感を得られる」と彼女は言う。「誰かと相互につながり合っていると感じることは、まさにいま、私たちが必要としていることだ」

 ●ジョブクラフティングを使って、パーパスに目を向ける

 ジョブクラフティングも、眠っていた仕事に対する情熱に火をつける戦略になる。「組織で自分の存在がより意義深く感じられるように(仕事で)新しい貢献をする」方法を探すことが大切だと、ケレシは言う。自分の会社が目下の危機に関わる課題に対処するのに、自分の強みやスキル、情熱がどう役立つか考えてみる。

 たとえば、あなたがコロナ禍に関して何かしらの行動を起こしたい衝動を感じていたとして、実際にロジスティクスの経験があるなら、自分の会社が新型コロナウイルス感染症に対応するための計画策定に手を貸すこともできる。

 あるいは、政治や社会正義に関わる問題に貢献したいと感じ、人事分野の経験があるなら、同じような考えを持つ同僚と一緒に、組織がより公平な採用ポリシーと昇進慣行を策定する助けになることができる。

 あなたにとってのゴールは、自分の経験とモチベーションに沿って、いまの仕事を変化させることだ。