徹底して自分を思いやる

 目標達成までの道のりは、一本道ではない。一歩進んで二歩下がる、あるいは横道に逸れるのが常だ。自分に優しく寛大であることは贅沢ではなく、目標達成に必要であることを忘れないでほしい。

 セルフ・コンパッション研究の先駆者で心理学者のクリスティン・ネフ博士によれば、人が自分に優しくなれない一番の理由は、それによってタガが緩み、自分が後退することを恐れるからだという。

 だが、実際はその逆だ。2016年の研究によれば、「セルフ・コンパッションは個人の大きな改善につながり、その一因は自分自身をもっと受け入れることにある」という。 

 抱負に関して言えば、それは探索し、学習し、失敗し、もがき、何度も立ち上がるのを受け入れることを意味する。目的地がどこであっても、道程は小さな一歩の積み重ねだ。その一歩一歩を、やることリストに書き出す必要はない。自分にストレスを与えることは、何の助けにもならないことを覚えておいてほしい。

 ただし、道中は、歩くことを覚え始めた赤ん坊にするように、自分を大目に見てあげることが必要だ。あなたも赤ん坊も、世界における新しい存在の仕方を見つけようとしているだけなのだ。

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 2021年は目標を立てる気にならないという人にも、覚えておいてほしい例え話がある。赤ん坊は、「歩けるようになろう」という目標など立てない。それでも歩けるようになる。変化し、そして成長する。

 誰もが目標の有無にかかわらず、今年に限ったことではなく、毎年、否応なく変化し、成長している。そうした変化と成長した部分に気づいて、自分を褒めてあげよう。


HBR.org原文:Why You Should Stop Trying to Fix Yourself, January 21, 2021.