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よりよい自分に変わろうと、目標を立てて努力する。それ自体は悪いことではないが、自己改善ばかりに目を向けるのは、いまの自分を不完全で問題のある存在だと見なすことにつながりかねない。そうなれば、ネガティブ感情を招き、目標達成は遠ざかるばかりだ。とりわけ、コロナ禍で先の見えない中では、これまでのように自分に足りない部分を探して追い込むのではなく、いまの自分を受け入れ、優しく思いやることが欠かせない。本稿では、そのための具体的な方法を紹介する。


 新型コロナウイルス感染症のパンデミック下であっても、そうでなくても、新しい年は常にいくらかの不確かさとともにやってくる。クリスマスシーズン恒例のさまざまな行事が終わると、新たなスタートの時だ。あふれんばかりの可能性と未知の世界が、あなたを待っている。

 新たな希望と可能性で、心が満たされる。だが、その中には不測の事態が起きる可能性も含まれている。生物学的に、人は予測できないことを不安に感じるようにプログラムされている。時計が12時を打つと、自覚があるかどうかにかかわらず、脳は不安によって多少なりともざわつく。その反応として、人は秩序と制御を求めようとする。

 私たちが新年の抱負に1月いっぱい縛られるのも、偶然ではない。12月を遊んで過ごしたばかりの私たちは、最悪の不安をバネにして、新年の抱負を自己改善(セルフ・インプルーブメント)のチャンスに転じる。「この先、何が起きるかわからないけれど、ヨガは必ず毎日やる」

 今年は違う。私たちの多くが家にこもり、先のことに思いを巡らしている。2021年がどうなるかを想像することはもちろん、目標を立てようという気すら起こすのは難しい。

 2020年にわかったことがあるとすれば、それは、物事の壮大な仕組みの中では、どうすることもできないということだ。この警鐘を利用して、私たちはアプローチの仕方を変え、より高みを目指すことができる。

 これまでは、抱負を完璧主義か先延ばしの練習のように感じていたかもしれない。けれども、前例のない1年が再び始まったいま、私たちにできることは、同じく前例のないアプローチで目標を立て、実現することだ。つまり、自分を罰して追い込むのではなく、自分に優しくして思いやる気持ちを持つのだ。

 その手始めとして、研究に裏付けられた、いくつかの簡単なコツを紹介しよう。