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あらゆる組織が先例のない難題と直面する中、この状況を打破する創造的なアイデアが求められている。ここで、覚えておくべき重要な事実がある。最初に思いつくアイデアが最もクリエイティブなものであることはほぼない。最高のアイデアは長時間のブレインストーミングを経て生まれるものだ。その過程で生産性は落ちるかもしれないが、創造性が下がることはない。本稿では創造的プロセスをひも解き、チームで画期的なアイデアを生み出すためにマネジャーがやるべきことを示す。


 組織の大小を問わず先例のない課題に直面する中、真に画期的なアイデアを生み出すのに必要な創造性を育成することが、かつてなく重要になっている。しかし、創造性を発揮するためには、まず創造的プロセスについて理解する必要がある。

 過去の研究によると、最初に思いつくアイデアが最もクリエイティブなものであることはほぼない。たいてい、画期的なアイデアを1つ思いつくには長いブレインストーミングのプロセスを経る必要があり、その中で可能性のある多くの選択肢を繰り返し生み出すことで、最終的に最もクリエイティブなアイデアにたどり着く。

 しかし、たいていの人は創造的プロセスにおける忍耐の価値を過小評価している。筆者らは研究で、「クリエイティブ・クリフ(創造性の崖)の錯覚」と呼ぶ誤謬を立証している。創造性は実際には、アイディエーション(アイデア創出)の間は増加あるいは維持する傾向があるにもかかわらず、時間の経過とともに低下すると人々は思い込んでいるのだ。