新しく始めた、朝のインデックスカードの習慣を誇らしく思ったが、それでも私は多くのストレスを抱えたままだった。

 その後、『サイエンス』誌に掲載されていた「過ぎたことを怒ってはいけない」という論文が目に留まった。そこには、年を取るにつれて、後悔を減らすことが充足感を増やすことにつながるということが書かれていた。言い換えると、不安を打ち明ける行為が不安を解消する助けになるというのだ。

 そこで、毎日のインデックスカードに、最後の1行を付け加えることにした。

「〇〇を引きずらない」

 前日の夜11時に失礼なメールを送ってしまったことを引きずらない。上司との会議を忘れてしまったことを引きずらない。2週間、両親に電話していないことを引きずらない。

 この小さな習慣のおかげで、私の人生は大きく変わった。なぜかというと、人が目覚めている時間は、平均して1日1000分ほどにすぎないからだ。そのうちのわずか2分で、脳をポジティブな状態に切り替えることができれば、残りの998分間をより幸せに過ごすことができる。

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 その後、順番を入れ替えたり、日記帳の形にしたりするなどの変更が加わり、いまはベッド脇のサイドテーブルにそれを置いている。目覚めた時、真っ先に目に入る。その嘘みたいに短い時間の作業のおかげで、取り掛かる前からよい1日にできそうな気にさえなる。

 それで、私の状態が完全によくなり、毎日幸せに過ごしているかというと、もちろんそんなことはない。けれども、研究に基づいた朝2分間の習慣で、日常生活の質が大幅に向上したことは間違いない。

「〇〇を引きずらない」
「〇〇に感謝する」
「今日は〇〇に集中する」

 あなたにも同じように効果があれば、幸いだ。


HBR.org原文:This Two-Minute Morning Practice Will Make Your Day Better, January 22, 2021.