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先行き不透明な状況が続く中、バーンアウト(燃え尽き症候群)の症状を示す人が増えている。しかし、その事実を上司に打ち明けるのは簡単ではない。自分の限界を認めて助けを求めたら、上司の信頼を失うのではないかと恐れているからだ。本稿では、自分の燃え尽きを上司に打ち明けて、適切なサポートを得るために、事前に準備しておくべき7つのことを紹介する。


 数週間前、リーダーシップチームのコーチとしてオンラインミーティングに参加していた筆者は、エバンがめずらしく無口で、集中していないことに気がついた。発言したのは数えるほど。言葉も少なく、ぶっきらぼうだった。筆者の知っている彼らしいエネルギッシュな姿勢とは、矛盾する振る舞いに見えた。

 ミーティングの後に、筆者はエバンと話をする機会をもうけた。最近はどうかという問いかけに、お決まりの素っ気ない答えが返ってきた後(「元気ですよ、ちょっと疲れているだけです」「いや、本当に。今日は気が散っていたかな。メールが多すぎて!」)、筆者はここ1カ月の彼に感じていた懸念を伝えた。活気がなく、怒りやすくて、彼らしくない悲観的なところがあったのだ。

 彼はようやく、不安そうに認めた。「燃え尽きているんだと思います」

 エバンはパンデミック・バーンアウト(パンデミックの燃え尽き症候群)の典型的な症状の多くを示していた──圧倒されていると感じ、不安にさいなまれ、自分の仕事量が増えたことに憤慨し、消耗して、絶望的になっていた。

 自分の状況について上司と話をしたかと聞くと、エバンは信じられないと激しく反応した。「本気で言っていないですよね? こんなこと、話せるはずがありません!」

 彼はさらに、自分が助けを必要としていると思われることへの恐怖を説明した。「頼りになる男」という立ち位置を失い、上司にあまり信頼されなくなるのではないか、と。

 エバンだけではない。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、多くの人が増大するストレスにさらされる期間が長引いている。

 最近の調査では労働者の41%が、リモートワークや長時間労働、家庭生活との両立、雇用の安全が脅かされていること、安全ではない職場環境に対する不安などから、燃え尽きていると感じている。これらの感情が、慢性的な悲しみや不安、士気の低下、集中力の欠如を生んでいる。

 とりわけ注目すべき点は、回答者の37%が、これらの感情に対処するために何もしていないことだ。エバンのようにパフォーマンスの高い人は、プレッシャーの下で成果を上げ、優れたアイデアを提案して英雄さながらにピンチをチャンスに変え、チームを鼓舞するが、そのような人ほどバーンアウトで特に衰弱しやすい。

 バーンアウトの症状を感じているなら、真剣に受け止めることが重要だ。一時的なもので、やがて消えると決めつけてはいけない。専門家も認める通り、バーンアウトは実際に心身の健康を危険にさらし、治療せずに放置すれば、より重大な結果を招きかねないのだ。しかし幸い、バーンアウトには実証された対処法が数多くある。

 まず、これが問題であることを否定するのを、やめること。上司はあなたを手助けできる特別なポジションにいる。上司があなたの仕事人生に与える影響の大きさを考えると落ち着かないかもしれないが、彼らに話をすることが重要だ。

 そのために、以下のような準備をしよう。