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自社の状況や環境変化に即座に対応すべく、恒常的な組織再編が行われている。その結果、同じ組織に属しながらも、よく知らない相手と協力して働く機会がますます増えている。だが、コラボレーションには、より大きな成果につがなるというメリットもあれば、意思決定の遅延や過大な調整時間といったデメリットも多い。それらを避けるには、すぐに共同作業に取りかかるのではなく、プロジェクトの目的から、互いのワークスタイルや強みまでを、最初に確認し合うことが重要だ。コラボレーションを成功に導くための5つの質問を紹介する。


 組織は、コラボレーションをますます重視するようになっている。

 相互に依存し合うチームをベースにした組織構造を採用し、自社の成長または事業の縮小に合わせて、その構成を変更し、絶えず進化させながら組織を再編し、アジリティ(敏捷性)を維持している。その仕事、チーム、組織に初めて加わった人は、よく知らない相手と協力して働かなければならない状況に置かれる。

 コラボレーションは、諸刃の剣である。協力し合うことによって、大きなイノベーションやよりよい成果につながることもある。

 スタンフォード大学の研究では、人と一緒に働くことが「内発的動機付け(intrinsic motivation)」を高めることが明らかになっている。実験の結果、被験者は協力し合うことで難しいタスクに最大64%長く耐え、タスクに対する興味や活力の度合いも高まった。

 だが、コラボレーションにはデメリットもある。私たちが嫌というほど知っているように、協力し合うことは意思決定のスピードを著しく低下させる可能性がある。延々と続く会議、電話やメールのやり取りにつながり、その時間は従業員の時間の80%を占めると推定されている。自分の仕事をする時間は、ほとんど削られてしまう。

 そのうえ、ワークスタイルの違いや期待のわかりにくさなど、他の要素も加わって、フラストレーションがたまる多難な道のりになる可能性がある。

 それでも、いままで会ったことのない人と協力し合うことで、大きな成果が生まれ、新たな関係が始まることもある。筆者自身も、そうした経験のおかげで、女性会議を成功裡に終わらせることができただけでなく、一緒に議長を務めた相手とは20年間の友情が続いている。

 簡単に自己紹介し合っただけで、すぐに仕事に取りかかる場合が多いと思うが、一歩引いて、新しい仕事仲間と最初に以下の質問について話し合えば、互いへの理解が深まり、仕事がしやすくなるだろう。