(4)自分の原稿を音読する

 好むと好まざるとにかかわらず、私たちは全員が「物書き」である。メールやリポート、プロジェクト、あるいは記事や本を書き、自分の考えをうまく伝えられるかどうかで、職場や学校での日々の成功がある程度決まる。

 あなたが学生なら、課題に沿っていかにレポートを書き上げ、明快かつ正確なコミュニケーションを取れるかがカギを握る。上手に書ければ、成功は半分決まったようなものだ。

「私は重要なことを書いた場合、そのほとんど全部を音読する」と、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラー作家、ダニエル・ピンクは教えてくれた。「いい具合に聞こえれば、うまく書けているとわかる」

 音読は時間がかかって面倒だが、優れた原稿を書くのに役立つプロセスだとピンクは言う。そして、意味をなしていなかったり、読みづらかったりする言葉があれば、それらをシンプルな言葉に置き換えることを勧める。そうすれば、原稿がすっと頭に入るようになり、理解されやすくなるのだ。

 自分の原稿を音読することで、より精度の高いプルーフリーディングが可能になる。付加価値のない文章を見つけ、自分の原稿にとって最適なリズムやペースを把握することができる。

 もし、読んでいる間に自分が書いた言葉に引っかかったら、それはうまく書けていない証拠だ。自分自身でうまく読めなければ、他人にうまく読めるはずもない。そうなれば、相手の誤解を招いてしまい、解決するのに余計な時間を取られるはめになる。

 私は、ピンクのアドバイスが特に有益だと感じた。退屈な作業だと思うかもしれないが、自分の原稿を声に出して読むことで、より明快かつ簡潔で、最終的に大きなインパクトを与える原稿を仕上げられる。

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 生産的であるということは、単に多くの作業をこなすのとは違う。問題は、どうすればもっと効率的な方法で物事を終わらせることができるのか、だ。今日から、ここで紹介したシンプルな戦略に時間を費やし、小さな変化を起こすことで、毎日をもっと充実させていこう。


HBR.org原文:What Super Productive People Do Differently, December 08, 2020.