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キャリアをスタートする人にとっても、キャリアチェンジを考えている人にとっても、会社を選ぶうえで最も重要なことは何か。企業文化と自分の価値観が一致することだ。そのギャップが大きすぎると、モチベーションが低下したり、体調を崩してしまったりする。本稿では、会社選びを間違えないために、あるいは就職先の文化を読み違えないために、3つのポイントを紹介する。


 こんな職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)を作成した会社で、あなたは働きたいだろうか。

1~3年の経験を持つ、有望で意志の強い候補者を募集しています。上司はあなたのキャリア開発に投資することはなく、自分の意見を述べることはできず、あなたの貢献は当社の経営陣にとってほとんど価値のないものでしょう。でも、給料は素晴らしいです!

 おそらく働きたいとは思わないだろう。残念ながらあなたが思っている以上に、多くの企業は、職務記述書に書くことはめったにないが、こうした傾向がある。

 グラスドアの調査では、新しい仕事に面接の時点で期待したものとは異なる側面があったと、回答者の大半(61%)が答えている。最も異なった要因の1つとして挙げられたのが、企業文化だ。

 キャリアをスタートする人にとっても、キャリアチェンジを考えている人にとっても、企業文化は就職活動の中で最も重要なことかもしれない。

 ビジネス用語で言うと、文化とは組織が共有する信念や価値観だ。文化は多くの場合、リーダーによって確立され、さまざまな方法で伝えられ、強化される。文化は同僚や顧客とのやり取りから昇進、キャリアの満足度、メンタルヘルスに至るまで、すべてに影響を与える。

 求職者としては、自分の価値観、つまり自分を導き、充実させ、目的意識を感じさせる倫理観に沿った文化を見つけたいものだ。文化のずれが、たとえば雇用主が深夜や週末の勤務を強要する、組織がダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包摂)への献身を示さないといった形で表れると、日々のウェルビーイングに影響を与え、モチベーションを低下させ、極端な場合には体調を崩すこともある。

 新型コロナウイルスの流行前は、企業文化を読み取るのはいくぶん簡単だった。誰かの家に行ってその人の本やインテリアを見るのと同じように、実際のオフィスに行けば多くの情報を得ることができる。人、レイアウト、そして概して物事がどのように行われているかを「感じ取る」ことができる。

 しかし、ほとんどのオフィスがリモートワークになっている現在、その環境が自分に合っているかどうかを、積極的かつ慎重に判断するにはどうすればいいのか。

 それを明らかにするため、筆者は最近、この分野の複数の専門家に話を聞いた。彼らの意見を紹介しよう。