セルフ・コンパッションは、
あなたをよりよいリーダーにする

 セルフ・コンパッションに関する研究は、この15年で著しく増加している。そして、その恩恵は重要なリーダーシップスキルと一致することが明らかになっている。

・感情的知性:研究によると、セルフ・コンパッションを実践する人はEIのレベルが高く、動揺した時でも冷静さを保ち、幸福度が高く、楽観的であることが示されている。

・レジリエンス:クリスティン・ネフその他の研究によると、セルフ・コンパッションを実践する人は、そのスキルが不足している人と同じように高い水準を自分に課しているが、水準を満たせなかったとしても、過度に自分を責めたり、自分を非生産的に罰したりすることが少ない。セルフ・コンパッションは、挫折を乗り越え、明晰さを取り戻し、生産的に前進するための支えとなる。

・成長(グロース)マインドセット:ネフと同僚による研究が示唆するように、セルフ・コンパッションのスキルが高い人は、個人の成長をより重視する。困難な挑戦を避けるのではなく、目標を達成するために具体的な計画を立てようとする傾向が高い。

・高潔性:研究によれば、セルフ・コンパッションと誠実性アカウンタビリティの間には強い関連性がある。リーダーが困難な決断をする際も、セルフ・コンパッションが責任ある道徳的な行動に導くと考えられる。

・他者に向ける思いやり:カリフォルニア大学バークレー校の教授で心理学を担当するセリーナ・チェンが書いているように、「自分への思いやりと他者への思いやりは関連している。(中略)自分を思いやることができ、自分に対して断定的な判断をしないことは、他者に思いやりを持って接するためのよい練習になる」。自分と他者への思いやりの手本を示せるリーダーは、信頼と心理的安全性を築くことができ、それがチームや組織のエンゲージメント向上と持続的なパフォーマンスの高さにつながる