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職場で長い時間をともに過ごす中で、親しい友人関係が生まれる。だが、どちらかが退職して職場を去ると、その友情は突如として終わりを告げる。残るのは、深い痛みだ。定期的な交流がなくなることで、互いの状況がわからなくなり、相手から受け入れられているという感覚が失われてしまう。職場における友情を専門とする筆者は、元同僚との親しい関係を維持するには、友情を継続させるための新たな方法を見出すことが必要だと指摘する。本稿ではそのための3つのステップを紹介する。


 私たちの多くは、職場で親しい友人をつくる。そして、そうした人間関係には多くの利点がある。だが、その友情がつらい経験をもたらすことがある。それは友情が破綻したり失望させるものに変わったりするからではなく、友人が職場を去るという単純な理由で終わってしまう時だ。

 友人がいなくなった職場ではそれまでとは違ったように感じるだろうと、頭では理解していても、たいていの場合、相手との関係は仕事以外でも続くと信じている。数週間から数カ月が経過し、相手を身近に感じなくなって初めて、傷つき、連絡がない事実を受け止め、相手にとって二人の友情は自分が望んでいたほど重要ではなかったと考えてしまう。

 その痛みはとても深いものだ。実際、筆者が2019年に実施した「職場の友情調査(Friendships in the Workplace Survey)」で回答者の30%が、職場で友人をつくることに関して最も恐れているのは、仕事を離れるために友情を失うのがつらすぎることだと答えている。

 事実、この回答は職場での友情に対する恐れの中で5番目に多い。仕事を離れた後で友情が失われることに対する恐れは、一緒に仕事をしている時にケンカをしたり関係が壊れたりして友情を失うことのへの恐れよりも大きいという結果が出ている。

 しかし、悪いことばかりではない。筆者は、職場の友情が続かなかったことに衝撃を受け、傷ついた人の話を何百件と聞いてきたが、同じ調査で回答者の61%以上が、かつての職場で一番の友人だった相手と現在も親しくしていると答えている。

 以前の記事にも書いたが、筆者の調査では、他者を親密に感じるかどうかは、関係構築に必要とされる3つの要素に左右されることが明らかになっている。

・継続性(consistency):互いに経験を共有し、定期的に交流する。
・脆弱性(vulnerability):互いに理解し合っていると感じ、本当の自分をさらけ出せる。
・肯定性(positivity):ともに楽しみ、相手を受け入れ、互いに評価されていると感じることで、相手との関係によって報われていると感じる。

 友人が職場を去るとそれまでの関係が突然終わるのは、その継続性が、同じ場所で一緒に時間を過ごすことで報酬を得ていることに依存しているからだ。定期的な交流がなければ(継続性の欠如)、すぐに互いの状況がわからなくなったように感じ(脆弱性の欠如)、相手から評価されて一緒に楽しんでいるという感覚がなくなる(肯定性の欠如)。

 元同僚との関係を維持するカギは、友情を継続させる新たな方法を見つけることだ。以下のステップは、かつて一緒に仕事をしていた友人と、再び関係を築く助けになる。あるいは、そもそも疎遠になるのを防ぐのにも役立つものだ。