あなたの計画は必ずしも
ほかの全員に合う計画ではない

 私は故人の上司として、いまも家族からの問い合わせに答え、人事部から書類の作成を求められ、IT部門から備品の手続きをせっつかれている。しかし、私は連絡窓口ではあるが、実際のプロセスはほとんど管轄外だった。

 当初は、1カ月ほど経ってから彼女のデスクの片づけを始めようと考えていた。彼女の持ち物をどのようにしたいか、彼女の家族の意向を聞くまで待つつもりだった。しばらくは彼女の空間のままでいいと思っていた──持ち物の整理を始めるのは、まだ早い気がしていた。

 しかし、数日のうちに、IT部門は彼女のコンピュータの返却を求めた。ただ横になって涙を流していたい時に、彼女がログアウトしたすべての機器を確認しなければならず、私は打ちのめされた。

 葬儀が終わって1週間も経たないうちに、故人の家族から私物の片づけに行きたいと連絡があった。私としては、オフィスに人があまりいない、静かな日に来てもらうつもりだった。しかし、私の計画は彼らの計画ではなかった──家族はすでにオフィスに向かっていたのだ。

 彼らは箱や袋を持参していた。そして、私が大切に残したいものを彼らは処分したいと思い、私が機密保持のために細断しなければならないものを彼らは取っておきたかった。

 予期せぬ事態のために、心の準備をしよう。大切な人を失った悲しみと向き合うプロセスは、人や家族によってそれぞれ異なる。

 すぐにはオフィスに行きたくない、いっさい行きたくないという家族もいるだろう。大切なものを送ってほしいと頼まれるかもしれない。あなたが故人の私物に触れることを嫌がる人もいるかもしれない。

 正しい方法も間違った方法もないが、家族やオフィスの指揮系統との率直なコミュニケーションが不可欠だ。鍵やファイルなどの保管場所を共有していると役に立つが、家族はすべてのものを把握していないかもしれない。

 彼らに忍耐強く接すること。家族も、あなたと同じように、最善を尽くしているのだ。