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新型コロナウイルスの感染拡大が終息する気配はなく、世界中で200万人近い人の命が失われている。身近な人の突然の死を乗り越えることは簡単ではない。会社という組織の中では悲しみを消化する時間も十分に与えられず、苦しさを抱えたまま過ごしている人も多いだろう。自分の感情とどう向き合い、リーダーとしてチームをいかにマネジメントすべきなのか。


 私のスタッフで同僚でもあった友人の死から、1年近く経った。

 彼女の予期せぬ死のわずか3カ月前、私は自分の会社で「職場での悲しみと喪失」と題したウェブセミナーの司会を務めた。そこでは対処法やリソースを共有して、会社の従業員支援プログラムをあらためて説明し、支援のために利用できる外部のリソースを紹介した。

 しかし、同僚の死と向き合うことについて、リーダーシップ研修や会社のハンドブックでは教わらない。あなたは同僚が亡くなったという連絡を受ける心構えができているだろうか。その知らせをスタッフ全員に伝えることができるだろうか。手書きのメモや友人の思い出の品であふれたデスクを、片づけることができるだろうか。

 新型コロナウイルスのパンデミックは米国だけで20万人以上の命を奪い(本稿執筆時点)、私たちは集団的なグリーフ(大切な人を失う悲しみ)の最中にいる。喪失を乗り越えるために助け合う方法を知ることは、これまでになく差し迫った課題となっているのだ。

 そこで、仲間を失った悲しみに直面したチームをマネジメントした私の経験を共有して、その痛みを和らげる手助けになればと思う。

 あなたが故人の上司や親しい同僚なら、私と同じように、友人の死を悲しみながら職場のロジスティクスを管理するという、つらい境界線に立たされることになる。

 私はこのような難題に立ち向かう準備ができていなかった。それでも自分の経験を振り返りながら、リーダーが自分の感情をコンロトールしつつ、困難で感情的な時期を乗り越えて組織やチームの舵取りをするために役立つステップを、いくつか見出すことができた。

 私の職場のコミュニティと精神に深い影響を与えた喪失の後に学んだ、重要な教訓を紹介したい。