●透明性を保つ

 女性には隠されていることが多い情報やプロセスをオープンにすることも支援になる。リモートワークではコミュニケーションが少なくなるため、特に女性は仕事に影響する重要な情報や意思決定を見逃しやすくなる。

 パンデミック下では、オフィスや工場の閉鎖あるいは再開といった重要な決定や、リモートワークの方針や国内外の出張計画の変更、突発的な有給休暇の方針変更が従業員に不安を与え、不満にさせた。リモートワークの性質上、事業や人事面の重要な決定事項や会社の状況について、定期的に(そしてより頻繁に)最新情報を提供する計画的なコミュニケーションが必要となる。

 給与や福利厚生、フレックス勤務、昇進の機会などについて、女性が情報を入手しにくくなると、職場のジェンダー不平等が永続化する。こうした情報がプライベートな会話やメール、ビデオ通話で発信される場合は、招待リストに載っていない女性にも必ず伝わるようにしなければならない。

 さらに広い視点では、バーチャルなタウンホール、ズーム会議、バーチャルランチ、オンラインでの気軽なおしゃべり、ウェビナーといったオープンな場で、これらの情報がどのように議論されるべきかを検討するといい。

 ●バーチャルオフィスの雑用を均等に分配する

 女性は男性よりもオフィスの雑用を自発的に行い、また直接依頼されやすいことが最近の調査で明らかになった。

 一般的なオフィスの雑用の中にはなくなったものもあるが(コーヒーを淹れる、懇親会の計画を立てるなど)、委員会の仕事やメモを取ること、バーチャルなイベントの計画や管理、事務的事項の管理、従業員リソースグループの指導といったタスクを誰が任されているかを把握しなければならない。こうしたタスクがいつも女性に振られている時は指摘するか、あなた自身が行おう。

 日常的なバーチャル会議の雑用やキャリアアップの妨げとなる煩わしい事務的業務を、公正かつ公平に分配する方法を生み出そう。男性にとっても女性にとっても、誰がメモを取り、時間を監視し、次の会議の議題を作成するかを公平に割り振るシンプルなローテーション制が望ましいかもしれない。

 一緒に仕事をしている女性には、もっと頻繁に「ノー」と言うよう促すことも必要だ。バーチャルな雑用を過度に率先して行っている女性とは、ズーム上のコーヒーブレイクを使って話をすることも検討しよう。

 あなたが感じていることを伝え、キャリアアップへの影響について話し、何でも受け入れずに気まずく感じても「ノー」と言う練習をするように勧める。そして、女性が雑用の「機会」を断った時には、味方になろう。

 リーダーやマネジャー、そしてほとんどの業界の大多数の男性は、岐路に立たされている。優秀な女性が会社に残り、昇進できるように、リモートワークにおける協力的な態度を進化させ、改善するための行動を起こす決断をしなければならない。

 この努力を怠れば、最近向上しているジェンダーダイバーシティが損なわれてしまう。私たちがこのパンデミックの中でジェンダー平等を実現するには、女性が日常的に直面しているリモートワークならではの課題に対する認識と理解を深めることが第一歩だ。


HBR.org原文:4 Ways Men Can Support Their Female Colleagues - Remotely, October 27, 2020.


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