職場におけるジェンダー不平等は長年の課題とされてきた。リモートワークが進んだことで働き方が変わる中、不平等をもたらす要因にも変化が生じ始めている。男性はこの問題を的確に把握し、適切な支援を提供する必要がある。本稿では、いますぐ実践できる4つの方法を紹介する。


 日常的なジェンダーのバイアスや障壁は、オフィス文化の中で根強い問題となっている。しかし、女性が職場でどんな経験をしているかや、ジェンダー不平等が収益性やミッションの成果をいかに阻害するかを鋭く認識している男性は、その問題を克服するための手段を積極的に講じることができる。

 直接対面する職場環境では、女性にデスク(とネームプレート)を確保すること、他の男性が偏見のある発言や性差別的な発言をした場合に対峙すること、チームのイベントに女性を含めること、女性の経験をその場で認め、正常化することなどが手段として挙げられる。男性はいま、こうした手段をリモート環境に適応させなければならない。

 新型コロナウイルスのパンデミックの中で、働く女性が直面している障害について考えてみよう。リモートワークは従来から存在する家庭内のジェンダー不平等を悪化させ、それが職場にも影響を及ぼしている。子どもを持つ女性は家事、育児、自宅学習の大半を担う傾向にあり、共働きの子どもを持つ男性よりも、これらのタスクに週に20時間も多く費やしている

 女性たちは「常に稼働」していなければならないと感じ、自分の仕事が評価されないのではないかと懸念し、リモートワークの課題を同僚に打ち明けることができないと報告している。これらはすべてストレス、燃え尽き、仕事の不確実性、経済的不安の増大につながる。特筆すべきは、パンデミック下のリモートワークによる負担を理由に、キャリアのシフトダウンや離職を検討している女性が4人に1人に上ることだ。

 家事の負担が増え、子どもを持つ女性に対する不利益が継続していることを考えれば、女性はいま、職場で男性よりも逆風を受けている。

 たとえば、子どもの世話をしたり、家の中の音がうるさかったりするため、女性はビデオ通話の際にマイクをミュートにしなればならず、会議での存在感が低下してしまう。また、家庭での負担が多いから新しい仕事や昇進を検討しないという性差にもとづく思い込みから、キャリアアップが妨げられることもある。

 こうした時期に女性を強固に支援するためには、女性がリモートワークの環境でどのような影響をなぜ受けているのかを明敏に理解し、支援のための重要な措置を講じるモチベーションが必要だ。

 男性が同僚女性のエンパワーメントを促進し、有能な女性の労働力の喪失を食い止めるために、いますぐ実践できる4つの方法を紹介しよう。