仕事と家庭の両立はいつの時代も大変だが、コロナ禍で日常生活が根底から覆されたいま、新たな子育て支援の仕組みが必要になっている。そこで筆者が提唱するのが、自分の「子育てチーム」を構築することだ。特定のニーズが生じた際に、親に代わってバックアップとして手を貸してくれる支援者たちのグループを指す。大人数で分け合うことで、親の負担を現実的に軽減させることができる、21世紀型のサポートシステムだ。本稿では、働く親が自分のニーズに合わせて子育てチームをつくるための、4つのステップを紹介する。


 我が家にとって、2020年の始まりはとりわけ慌ただしかった。

 1月から3月まで、私はYコンビネーターのバッチに参加するため、週に1度、飛行機でサンフランシスコまで通わなくてはならなかった。現在構築中のデジタルツールを完成させる重要なチャンスではあったが、家庭との両立は至難の技だった。

 夫も会社を立ち上げたばかりで、2人の子どもは小学2年生と幼稚園児。いざという時は私の両親が助けてくれることになっていたが、もっと助けが必要になるのはわかっていた。

 そこでまず、娘の同級生の親の何人かに状況を説明して、いざという時に学校の送り迎えを手伝ってもらえないか聞いてみた。彼らは快く同意してくれた。それから2カ月間、どうしようもない状況に陥った時は、この「子育てチーム(parenting posse)」を頼りにすることができた。特定のニーズが生じた際にはバックアップとして手を貸してくれると、はっきり同意してくれた人たちのグループだ。

 そこに新型コロナウイルス感染症のパンデミックが襲い、全員の生活が根底から覆された。

 それでも、この子育てチームを何とか維持したいと考えた私は、毎朝30分、子どもたちが集まるオンライン教室をやってみないかと、親たちに提案した。同級生が集まって、算数の練習問題やスペリングのプリントをやる。あるいは30分間、塗り絵をしていてもよい。親が持ち回りで先生役を務め、誰もが歓迎される仕組みとコミュニティをつくるのだ。

 コロナ禍の前もいまも、このチームが存在してくれて本当によかったと、私はいつも思う。そのニーズは大きく変わったが、「日々の子育てを分担する」という狙いは変わらない。このことは、HBRのシニアエディターであるアリソン・ビアードが、"Working Parents Need a "Parenting Posse"(未訳)という記事で詳しく説明している。