筆者のグローバルで多様なチームに関する研究をもとに、あなたのチームで知的な勇気を創出する7つの方法を提案する。

 ●恐怖のスイッチを切る

 リーダーが恐怖を生み出す方法はたくさんあるが、そうとは気がついていない場合が少なくない。相手の話を無遠慮にさえぎる、目を丸くしてみせる、あるいは単純に会議中に無視する。質問した人に公然と恥をかかせるなど、よりあからさまなやり方もある。目を丸くしてみせるのは、軽い部類だろう。

 恐怖は自己検閲を招き、沈黙に閉じこもらせる。たとえ不注意だとしても、チームのメンバーを不安にしているかもしれないやり方に気をつけて、あなた自身の行動を変える。

 ●「反論役」を決める

 行動方針に異議を唱えたり、提案された決定の欠点を見つけたりする「担当者」を決めると、個人が反対を表明するリスクの大部分を取り除き、反論を制度として受け入れることができる。これにより、知的な勇気が例外ではなく標準になる。

 特定のメンバーが「悪魔の代弁者(devil's advocates)」のレッテルを貼られることがないように、交替で担当させることも考えよう。同じ人ばかり選ばないこと。スキルやバックグラウンド、気質をもとに、さまざまな人を起用する。

 ●自分の役割を超えて考えるように促す

 戦術のサイロや機能のサイロを飛び出すようにメンバーを促して、発散的思考の機会を増やし、通常であれば結びつかない物同士を結びつけられるようにする。

 もちろん、リーダーがそのプロセスを慎重に管理して、建設的な反対意見が破壊的な脱線に変わりそうな境界を見極めなければならない。

 ●破壊的なアイデアや悪い知らせに建設的に対応する

 チームの誰かが破壊的なアイデアを出したり、悪い知らせを共有したりした時は、リーダーであるあなたはボディランゲージなど言語以外の手段で、ポジティブな感情を伝える。微笑む、(同じ空間にいる場合は)相手と直接向き合う、うなずくといった反応ができるだろう。

 これは、リーダーが率直さに対して十分に寛容で、メンバーが反論する権利を守るというシグナルになる。

 最もわかりやすい方法は、共感と好奇心を示しながら、理解しようという意志を持って耳を傾けることだ。そうすれば、ともに問題解決を目指しており、反対意見もプロセスの一部だという感覚が伝わる。